やっと会えた【男主】 (ページ14)

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僕は…きっとあの人のことが好きなんだ。
最近分かったこと。
僕は恋をしてるんだ。

なら好きな人を追いかけよう。
気持ちを伝えなきゃ。

そう思っていたのに、なかなか行動ができず日にちだけが過ぎていった。

正直しょうがないと思っている。

ベル姉にシェリーちゃんのことを話してから僕の部屋の前には誰かいるし、シェリーちゃんの代わりに僕の部屋に来る研究員の人は僕を雑に扱う。

それがちょっと僕の負担になってるから。

シェリーちゃんはあんなに丁寧に僕を扱ってくれてたのに今は注射の刺し方も...

投薬する頻度だって、あがっている気がする。

おかげで僕の腕には注射痕だらけ。

ベル姉はそれを隠すためか長袖の服を僕によく着させるようになったし、首の番号を隠すために髪の毛も伸ばすようにってことで切ってはいけないようだった。

＿＿＿＿＿シェリーちゃん、今どこなの?

＿＿＿＿僕、もう疲れたよ。

_____辛い、苦しい、助けて

____シェリーちゃんもこんな風に苦しかったから組織を……

『っぅう"ぁ"』

頭がｯ…痛い痛い痛い。

『ｯあ"』

肺が焼けるように熱くて痛い。

なんで?なんでなんでよ!!
なんで僕がこんな目に遭わなきゃいけないの!?…もうやだよ……

＿＿＿＿そうだよなぁ～

『え?』

＿＿＿＿なんで自分がこんな目にって思うよね～

『だ、だれ?』

どこにいるんだろう。姿が一切見えない。
わかならい、僕には声しか聞こえない。

＿＿＿＿そりゃそうでしょ?

『君は何か知ってるの…?』

＿＿＿＿逆になんで分かんねぇの?

『……』

＿＿＿＿俺はねぇ、お前なんだわ

『え?ど、どういうこと』

僕はここにいるのに…??
理解が追いつかない

＿＿＿＿ほら、やっぱりお前は使えない

『……』

＿＿＿＿そんなんだからダメなんだよお前は

＿＿＿＿お前もあの女に会いてぇんだろ?

『もしかして君も……』

僕の方がシェリーちゃんの事すきだもん。

______ま、俺は早くここから出たいんだ。
お前は邪魔だから……寝といてよ

そう聞こえた瞬間僕は眠気に襲われた。

＿＿＿＿＿＿
A??side

『ここから出れるか……?』

部屋に付いた丈夫そうな扉。

ん？見張りか、見張りが2人いる。

『ﾁｯ…ﾝ"ﾝ"ｯ…ねぇねぇそこに誰かいるのｯ?』

俺が今扱っているコイツ(A)特有の男っぽくない甘い声をしょうがなく出すことに。

『……』

返事が帰ってこない

居ないのか?

……いや、人の気配はあるから寝ているのか。