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「・・・・・・照れてたんです」

え?

「今日のことがすごい、嬉しくて・・・・・・」

それと同時に恥ずかしくて

京治はAの肩に顔を埋める

「京治の顔が見たい」
「嫌です」
「顔を向けておくれ」
「俺今絶対に、顔赤いです」
「だから、見たいんだ」

京治は躊躇いがちに顔を上げる
その顔はまさに林檎のように赤かった
カシャッ

その音は響いた

「なっ・・・・・・」
「私を泣かせた罰だ」

勿論、Aの手には音の招待が握られている

「・・・・・・とことんムカつく」
「それが私の性分さ」

Aにはもう笑顔が戻り
京治はムカつくとは言っていても
心の内では安堵を覚えていた

「もうこんな時間だ 何処かに食べに行こうか」

また、Aの雨と一緒に
空から降る涙も止んでいた

「あぁ京治に一つ、言い忘れていた」
「何ですか?」
「紫陽花にはね、他にも花言葉があるんだ」

友情、団結、家族団欒、平和、仲良し

「あの紫陽花は、私たちの仲の良さを表しているのかもね」

そうAが微笑めば


「・・・・・・そうですね」

途端に京治は、つまらない顔をした

「わかってたよ・・・・・・」

こんなんで気持ちが伝わるなんて
期待した俺がバカだった
落胆しつつも、Aと食事に行く事に
気持ちを切り替え
京治は空を見上げる

「・・・・・・紅茶が飲みたいです」
「なら食事が終わったら大学に戻るかい? 明日はちょうど学校だしね」

泊まるのもありじゃないかい?

空は厚い雲を剥ぎ、暗闇を露にしている
それはまるで、梅雨が明けたことを
人間に教えているようだった

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設定タグ:ハイキュー!! , 赤葦京治 , HQ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:さやめめめめめ。 | 作成日時:2016年1月29日 20時

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