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意識を取り戻したのは
外が闇に支配されてからだった
「･･････だいぶ寝てしまったな」
起きたのは京治の膝の上
Aが寝た後も降ろさずに居てくれた京治に
優しさを感じながら
そんな彼に布団をかける
そう
京治もまた、眠ってしまったのだ
「光･･････」
Aは、自分が意識を手放す前に言った言葉を
思い出す
「･･････私が京治を初めて見たのは、入学式だったかな」
不安という霧に埋もれた光を、そこに見つけた
その不安を取り除いてあげたい
その光を、邪魔なものを取り除いた
無垢な光を見たい
そう思った
「京治はとても、眩しくて、暖かい」
それはまるで、太陽のよう
「明日、謝らないとな」
起こすのも申し訳ないから
今日はここで寝てもらうしかない
あと
「今日限定で、君は私の抱き枕だ」
Aは京治を抱き締めて
再び眠りについた
「･･････俺を枕にしすぎです」
京治が途中から起きていたとも知らずに
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作者名：さやめめめめめ。 | 作成日時：2016年1月29日 20時
