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「京治、ご飯できたよ」
「んー」
Aはキッチンから料理を運んでくる
京治はソファから移動し、
Aと共に、食事を始める
────事の始まりは、昨日
「京治、私たち明日からちょっと旅行に行ってくるわね」
母親が突然切り出した
「旅行って、何日?」
「んー、1週間くらい?」
「そう」
1週間は結構長いな
としか、京治は思わなかった
京治の両親は、頻繁に出掛ける
大抵は1日、2日だったが
1週間の旅行は初めてだ
「でね、京治1人で1週間は流石に不安だから」
私たちが旅行している間
Aに泊まってもらうことにしたから
「・・・・・・はぁ?」
何を言っているんだ
Aを、泊まらせる?
「Aちゃんも了承してくれたから」
Aも何を勝手に了承しているんだ
一体こいつらは何を考えている
「じゃあ、Aちゃんに迷惑かけないようにね」
────そして、今に至る
「・・・・・・はぁ」
「何? もしかして嫌いなものでもあった?」
現在午後7時
夕飯の最中だが、京治は、全く料理に手をつけていない
「・・・・・・いや」
「私といるのが嫌なら、帰るけど」
「帰らないで」
「うん、帰らない」
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作者名:さやめめめめめ。 | 作成日時:2015年12月28日 1時