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放課後
Aは、手紙の通りに屋上に向かった
京治の言った通り、からかわれてるだけかも知れない
それでもいい
それだったら、私が損をしただけで済むから
でももしこれが、本当なら
相手の気持ちに応えなければいけないと思う
「・・・・・・あの」
屋上には、もう既に人がいた
「あ、よ、宵井先輩!!」
どうやら、彼が手紙の送り主のようだ
「本当に来てくれた・・・・・・」
「うん、手紙読んだから」
「その、来てくれて有難う御座います。 実は、来てくれないんじゃないかと思ってて」
彼は苦笑する
「もう、予想はついているとは思うんですけど」
好きです。
彼の精一杯の告白
「・・・・・・有難う」
そして
「ごめんね」
Aはそう言った
彼はAの言葉を聞いて、泣きそうになるのを堪える
「それはやっぱり、赤葦先輩がいるからですか?」
彼はそう聞いてきた
ここで何故、京治の名が出てくる?
Aは不思議に思った
「周りから、宵井先輩には赤葦先輩がいるから止めろって言われたんです」
話によると、Aは京治と付き合っているという
噂が流れているらしい
「・・・・・・京治は家族だから、違うよ」
そう
Aにとって、京治は家族
それ以下でも、それ以上でもないのだ
「じゃあ、他に付き合っている人が・・・・・・?」
「そういう関係の人は、いない」
Aが、彼をフった理由
「私は君のことは何も知らない。 何も知らないのに付き合うのは、君に失礼だと思う」
「そう、ですか・・・・・・」
彼はそう言うと
苦笑した
「今日は、本当に有難う御座いました」
「ううん、こちらこそ有難う」
彼の恋は儚く散り
そして、Aの中にある疑問が生じた
恋とは、好きとはなんだろう
と
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作者名:さやめめめめめ。 | 作成日時:2015年12月20日 21時