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あの時、とても調子が良かったわけでもなかったが体がとても軽く感じた。
遠いところから助走をつけて、
だんだんとスピードが上がる。
どんどん巨大な壁ができていくように、目の前の目標が大きく見える。
そして、
1
2
3
で踏み込んで「飛ぶ」
ぐんと体が重力に逆らい、体が宙に浮く。背面跳びの容量で体をねじる。
天井スレスレで思わず「うわ」と声が漏れた。
目の前で液体が通り過ぎるのがスローモーションのように見える。溶解液の粒は私の髪を捉えたが、すぐに溶けてなくなったようで、体に異変はない。
私は地面が見えた瞬間受け身を取って、ゴロゴロと転がりすぐに立ち上がる。
背中にジンジンとした痛みを感じながら後ろを振り返らずに地面を蹴った。
私は響香ちゃんに耳打ちされた時、色々と思うことがあった。
三奈ちゃんは溶解液で広範囲の攻撃ができるはず…もし、響香ちゃんが道を作ってくれるとしても、私がそこを通ろうとした時に溶解液が届く範囲内だったら大変だ。それに長期戦になれば、青山さんが合流して挟み撃ちになる可能性だってなくない。
それを加味して、私は私なりの最善の策を選んだ結果、不意打ち大ジャンプを披露することとなったのであった。
ーーー
「うわっ、すご」
「めっちゃ飛んだ！？」
まるで陸上選手のようなフォームで芦戸少年を飛び越えた瞬間、モニタールームの空気が揺れた。
彼女は涼しい顔をして飛び越えているので、さらに驚く。
監督中のオールマイトの手に力が入る。
まさか…風間少年はあんなバネも持ち合わせているとは…
事前調査の時点で、生徒一人一人の能力は把握していたが、やはり知らないことは山ほどあるものだ。
ーーー
「っはぁ…はぁ…」
なんとかできた。よかった…失敗しちゃうかと思ったぁぁ…
私はまだ少し笑っている足をなんとか動かして走っている。
正直、1人で心細いが2人が繋いでくれたこのチャンスを逃すわけにはいかない。
私は階段を駆け上がり、それらしい場所に入る。
目の前には私の背丈よりもだいぶ大きい核らしきものがあった。
「あった…」
ふらふらと歩み寄る。
これにタッチしたら、触ったら、私たちの勝ち…私がこれに触れたら…
「何をしているんだい？」
「！？」
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
