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「はぁはぁ…まだ着かないね」
「うん…」
私たちが青山さんゾーンを突破してからずっと走っているが、建物全体が迷路のようになっていて行き止まりになったりしたのでなかなか核のある部屋まで辿り着けない。
そろそろ体力的にも疲れてきたな…
「あれって…」
と、言いながら響香ちゃんは曲がり角を曲がって数歩のところで走るスピードをだんだんと落としていった。
私も響香ちゃんを少し追い抜かしたぐらいで私も止まる。
「ふっふっふ〜」
視線の先には腕を組みながら、下を向き、顔に濃い影を落としている人がある。ピンクの髪にピンクの肌。間違いない！
「ここは通さないぞよー！！」
三奈ちゃんだ！！
語尾が少し…いや、だいぶ変だな…
というか、青山さんも三奈ちゃんも敵になりきりすぎじゃない？
「ここはウチがやる」
響香ちゃんは一歩前に出て、私の前に腕を出した。
私たちが進める方向はこの一本道だけ。それを三奈ちゃんに塞がれている。一筋縄ではいかなそうだ。
響香ちゃんは自分が道を作るから、と私に耳打ちした。
「……分かった！」
私は決心をし、響香ちゃんの腕をのれんのように潜り抜ける。そして、三奈ちゃんに向かって走りだす。
「ちょっ…Aちゃん！？」
響香ちゃんが私の名前を呼ぶ声を後ろから聞きながらも足は止めない。
三奈ちゃんは驚きつつもすぐに手から溶解液をダバダバと溢れ出させた。
「Aちゃん！！」
私は受験期の時、雄英高校ヒーロー科を受ける人のための塾および訓練施設に在籍していた。
そこではもちろん個性を鍛えたり、対人戦に慣れるために演習したりしたが、それ以上に体作りとかメンタルトレーニングとかに専念するタイプのところだった。
そんな中、跳躍力を鍛える訓練があり、私はそこで自分には『バネ』があることに気づいた。
先生にそこを伸ばすよう言われてから、ありとあらゆる飛ぶことに関する訓練と課題を強いられるようになった。
毎日、跳び箱に向かって走って体ぶつけたり、ズルして個性を使って誤魔化そうとしたら怒られて、練習メニューを倍にされたり…本当に天に召されるかと思った。
しかし、そんな努力が身を結び、最終的には跳び箱15段をロイター板なしに自分の足だけで、飛び越えられるほどに成長した。
今でもあの感覚を覚えてる。
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
