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上鳴電気と私はその瞬間、力が入る。
「確か、あっちにAちゃんが無害ってことバレてたよね」
「あぁ、そうだったな」
上鳴電気は自分のコチュームをいじりながら答えた。何か微調整でもするのだろうか？と、私はそんなことを思いながら目のあたりが少し痒くなって少し目を擦った。
「ウチの予想だけどAちゃんはあんまり敵に見向きされない、と思う」
「私もそう思う…」
個性が使えないとなると、この身一つで戦う必要があるし。私、相当使えないしな…
「けど、その油断を突いて戦闘不能にしたらカッケェよな〜」
上鳴電気はまだ下を向いていて声が少しこもって聞こえる。
私はさっき目を擦った反動で入ってしまったまつ毛をまばたきで出そうとしたが、なかなか出てこず…というのを繰り返すのが恥ずかしくて、2人から視線を逸らした。
「…確かに」
私はそんな中でもリアクションしなければとボソリと呟く。少し涙がこぼれてきた。痛いな…早く取れないかな…
「？」
私は誰も何も喋っていないことにふと気がついた。
そして、気付いてからもしばらくの間沈黙が続いている。
え、なんで？？？
明らかに不自然だ。すぐに「どうしたのか」と聞きたいところだが、何故かそれをする勇気が湧かない。
私はついに眼球にはりついてしまったまつ毛のことなんか忘れるくらいこの状況に耐えきれなくなってしまい、チラリと様子を伺うように2人をみた。すると、自分の目の前にあるスカウ●ーごしに何かを考え込んでいる2人が見えた。
「じゃあ」
響香ちゃんが口を開いた。それにドキッとして、口を固く結ぶ。
「Aちゃんの補佐する感じで行く？」
「お〜いいじゃん、それだったらさっきの作戦より人数有利も活かせるか」
「敵の確保より核優先で、Aちゃんが動きやすいように。敵との対戦はウチらでいこう」
「りょーかい」
私は2人の会話に驚いて、固まる。
何故か自動で動く歩道のようにスルスルとことが運び、プランBが出来上がってしまっている。
何気ない相槌がこんなにも……っていやいやいや！！嬉しくなってる場合じゃなくて！！！！！！私そういう意味で「確かに…」って言ってなっ______
「Aちゃん、これでいけそう？」
「…ぁ…エ……あ……」
「ふぁい」
情けない相槌がこの訓練の勝敗を決めていると思うと何故か涙が止まらない()
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
