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上鳴電気はミドリヤ少年を見て、うわ〜という顔をしている。周りのみんなもミドリヤ少年に注目している。
担架に運ばれている彼の体には擦り傷、火傷の痕…
しかし、それらに痛みを感じて悶えることもなく彼は目を閉じている。一瞬、息してないんじゃないかと思えるぐらい動かない。
腕に目がいく。
『個性』の代償なのかな？紫色に変色した腕は見ていてとても痛々しい…
受験であの鉄の塊の顔面をバキバキに破壊した時もこのくらいのダメージを受けていたのだろうか。
だとしたらなんでそんなことをしたんだろう。あの瞬間見た光景は衝撃的で不可解だった。
帰りの電車で体を痛めながら一度このことについてふと考えたが、あまり思いつかなかった…まぁ、あの時は羞恥と苦痛で思考が止まっていただけだけども…
んん…目立つため、とか？けどそういうタイプには見えないし___
「保健室へ」
私がモンモンと考えている最中、オールマイトはミドリヤ少年を保健室は連れていくようにロボットに指示する声が聞こえた。ミドリヤ少年は私の視界からいつの間にか消えている。
保健室…か、
またリカバリーガールからち、ちゅ……され……_____
私は少しほてった頬を冷ましながら、爆豪さんは？と気になったので、キョロキョロと周りを探すと姿が見えた。けれど、ちょうど人と人が重なって顔は見えない。
少し頭を動かしたり背伸びをしたりしていると、オールマイトが爆豪さんに歩み寄り肩に手を置いた。
その瞬間、少しの隙間から彼の顔が見えた。
そこにいる爆豪さんは彫刻のように動かず、どこを見てるのか分からないくらい目の焦点があってない。驚きのあまり見入ってしまう。
「戻るぞ爆豪少年、講評の時間だ。勝ったにせよ負けたにせよ、振り返ってこそ経験ってのは活きるんだ」
オールマイトは爆豪さんの顔を覗き込んでいる。が、爆豪さんの表情は先ほどから変わらない。
正直、オールマイトが手を置いたらすぐさま腕を振り解くと思って内心ビクビクしていた。けど、彼は触られたことにすら気づいてないように見えるくらいノーリアクションだ。
目が合った。
ような気がした。
『見んじゃねぇ…雑魚が』って感じの顔はしてないから多分ぼーっとしてる目だけが私に向いているだけだろうだけだろう。
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
