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突然声をかけられた。
声の主は、右側に立っている爆豪さんだ。
私は爆豪さんの方を見ると、彼は私の方は一切見ておらず、先ほどと全く変わらず、前をまっすぐ見据えていた。
「はい」
思わずかしこまった感じで返事をする。
その返事を聞き、彼は私を横目で見た。
その目は、穏やかそうだったが明らかに『仕留める』目をしていた。
「手ェ抜くなよ」
「…」
その言葉は私をグッサリと刺した。
まさか知っていた？今までのテストで個性を使えてないことを
そういえば、ずっと見ていた時、視線に気づかれて毎回目が合いそうになっていた。
その後、私の方を見ていた…かもしれない。
「よーい」
あ、始まる。
爆豪さんはジリっと足を引き、走る準備をする。いや、彼の場合ぶっ飛ぶ準備か…
………手を抜く、か…
骨折したのは、中学2年から中学3年生にかけての春休みだった。調子に乗ってぶっ放し、体が壁に打ち付けられて骨折したのだ。あの時より、体も個性も確実に成長している。
いけるかも。
私は、爆豪さんと同じ姿勢をとる。
多分こっちの方がイメージしやすい。
彼と同じようにぶっ飛ぶにはそれなりの火力が必要だ。
手から出すイメージはすぐに掴めた。すぅぅぅうと今までにないくらい息を吸う。
パンッ
乾いた破裂音が響く。
その瞬間溜めていた肺の中の空気を勢いよく出す。
ブワッと風が手から出て、ほぼ車に後ろから轢かれたみたいな体勢になる。砂埃が立つ。腕が折れそうだ。そりゃ今まで出したことのない勢いで風を出しているのだから当たり前か。
ほぼピンチな状況だったが、私の頭は冷静だった。しっかりと舵を取り、私は持ち前の体幹を駆使して、ゴールまで突っ切る。
私はゴールに辿り着いた。
しかし、その瞬間着地の仕方がわからず、顔からこけた。
すぐに立ちあがろうとしたら、腕がズキっと痛んだ。
骨折まではいかなかったみたいだが、どこかしらを痛めた気がする。
私は、もう諦めて力を抜き、先生が駆け寄っているのを見た。ジンジンと頬が痛む。
今思えば、どうやってここまで辿り着いたんだろう。いつもの私では絶対に無理だ。
すると、私の視界が暗くなる。
見上げると、爆豪さんが立っていた。手を抜かなかった結果、このザマになってしまったので、正直こんな姿見て欲しくはない。
「お前、名前は？」
いきなり名前を聞かれて驚く。
「名前？風間Aですけど…」
なんで、名前なんか聞くんだろう。
「そうかよ」
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
