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ただでさえ、人と話せないのに！しかも、異性！しかも、あの感じの人！
そんな3段重ねの彼に、「あの時に、助けてくれてありがとう」とか言えるのか？いや、言えないね！！緊張しすぎで喋れないわ！！
そもそも、ツンツン頭…じゃなくて爆豪さんがこの感謝を受け止めてくれる気がしない。
それからというもの、私は気になって彼を観察しながらテストを受けていた。
なので、度々ボーッとして握力測定のやつ握りながら突っ立ったり、長座体前屈をしようとするがそのまま硬直したり…と、結構迷惑をかけた。
そんな中、五十メートル走のタイムを測る時がきた。
私は走るのは苦手なので、憂鬱な気持ちでスタートラインに立つ。白いラインは、たくさんの人が走った形跡があり、滲んだインクのようになっていた。
汗を拭い、足を少し動かす。
苦手と言っても、受験勉強のトレーニングをしていたおかげで、女子としては早い方だった。
しかし、好きではない。
「こけたらどうしよう」という気持ちがあるからだ。
痛いのがイヤという理由もあるが、痛みよりこけたら恥ずかしいというのが1番の理由だ。人が見ている中でこけるのは、地獄だ。周りの人が「大丈夫？」とか声をかけてくれるが…私はどこかに飛んでいってしまいたいと思う。別にそんな経験は滅多にないが、よく走る前に考えてしまう。
ザッと砂の音がした。
隣を見ると、爆豪さんがいた。
あっけに取られて、思わず凝視してしまう。
爆豪さんは、まっすぐ前を見据えていて、私なんか空気みたいだった。しかし、私の視線には気づいたようで、ギリギリ目が合わないくらいでそらす。
何故隣にいるんだ？ん？まさか、一緒に走るのか？爆豪さんと？
プチパニックが巻き起こる。
神様が考えうる最悪のケースの詰め合わせみたいな状況だ。しかも、2人っきりだ。最高だな！！！！ほんとに！！！！！！！
私は思わず、空を見上げた。上を見ると喉があいて、よく息が吸える。
今なのかな…「ありがとう」っていうの…けど、もうそろそろ始まりそうだしな…
今言っても、無視されそう。私さっき目逸らしたし…
切り替えるために目を固く閉じて、前をまっすぐ見る。こう改めて見ると、五十メートルって本当に遠い。走ったらあっという間なのだが…走る前は本当に遠く感じる。
これも、個性を使えないし…またボロ負けするんだろうなぁ
「おい」
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スパゲッティ(プロフ) - もりさんへ コメントありがとうございます！！！！！そう言っていただけて、本当に嬉しいです！！！！末長く見守ってください！！！ (1月1日 12時) (
レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
もり - 面白いです！更新待ってます！！ (12月31日 22時) (レス) @page43 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - 美音さんへ コメントありがとうございます！！！！復活したので、これからモリモリ頑張ります！！！ (12月7日 15時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - 更新頑張ってください！！！！応援してます (12月4日 9時) (レス) @page42 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
スパゲッティ(プロフ) - しんどぇさんへ ありがとうございます！！！！お陰でようやく次の話かけました！！！！ (9月2日 18時) (レス) id: b7c2ae5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2023年5月13日 23時
