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とは言え、私には勝ち目など無いのだ。
一切、全く。
…なんか考えるだけで虚しくなってきたなあ、イソップ君はそんなこと露にも思ってないだろう。
「イソップくん…？どこいくの？」
「…………あっ、あ、すいません…」
どうやら考え無しの様で、ただ連れて行きたいから連れてったというだけか。
今はフィオナとの話を大切にしたいから、○○さんはここで少しの時間僕達の邪魔をしないでくれないか。…
そんな事を言われたら、どうしようか。
…いや、絶対言われるに決まっているだろう。
「…さっき、フィオナさんとの時間邪魔してごめん…もうあんな事しないから…」
「フィオナさんとの、時間？…ああ、さっきのお話の事ですか。」
「フィオナさんとイソップ君が付き合ってる事は知ってるの、なのにごめんね」
帰ったらナワーブに愚痴をこぼそう。
こんなことになったのは一体だれのせいかな。
＿紛れもなく自分だ。
「僕がフィオナさんと付き合ってる…ですか？」
「うん、だって前もフィオナさんと話していたじゃない…さっきだってイソップ君の手を引いて」
「そんな、付き合ってなんてないですよ！あれは相談です！僕が勝手に相談してたんです！」
わたわたと慌てて手を振るイソップ君の姿は最高に可愛すぎた。
「…そう、だん？」
「はい、そうです！僕の勝手な私情で…」
「私情、私には教えてくれないんだ…イソップ君の1番近くにいると思ったのに」
思わず、心の声がぽろぽろと溢れる。
だって、だって、だって、だって。
イソップ君の事は私が1番知ってたはずなのに。
「○○さんには相談出来ないことです」
「…………そんなの、うそ」
「ホントですよ…、なんなら今、それを証明してみせましょうか？」
「証明…？」
何を思いついたかは知らないが、覚悟を決めたように私の瞳を見つめ返した。
…どうせ、何か変な事なんだろう。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
