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「………………………へい」





「○○はイソップとどうなりたいんだ?最終的に付き合うところまでいきたいのか?」




「…………付き合いたいな、とは思ってるけど」





「…じゃあ貴方はここで今何してる?」









…無防備にもイライという1人の男の前で寝て、ベッドで起きる始末。


考えてみれば、あまりにも浅はか過ぎないか?





「……え、と…イライに…部屋…」




「私だって男だよ?もしこの現場をイソップが見たらどう思うとか考えないか?」




「………そうですね…」








ああ、馬鹿馬鹿馬鹿。



こんなところイソップ君に見られてしまったら、失言するに違いない。自分に好き好き言ってるヤツがほかの男の部屋で寝てるぞと。






「…私が馬鹿野郎でした………」




「……ふむ、その通りだ。…そろそろ私の事も男として見てくれないと困るね」






くるくるとペンを回してまた筆先にインクを付ける。今どき珍しい羽根ペンを使って誰宛かの手紙を書いているようだった。






「…それ、誰に送るの?」



「ああ、これはね…未来の私かな。のろのろしてると○○を取られちゃうよっていう」


「………………おお」



「冗談。そうした方がロマンチックだろう?……そうでもないか。」






若干引いたように見せると、慌てて否定した。

あれをロマンチックと言うならば、全てが臭くなる気がしないでもない。









お礼を言い軽く顔を洗ってから部屋を出た。
イライの部屋綺麗だったなぁ、私も少しは見習おうかな。








…………イソップ君とどうなりたいか、ねぇ?







そりゃもちろん好きって言いたいよ?イソップ君も私の事好きって言ってくれたら嬉しいよ?でも、言ってしまったらそこで終わりのような気がして。


まずイソップ君が私のことを好きなわけないのに、告白して今の関係を壊すの?

それなら、想いは秘めておいて今の関係のまま遠くから見守って置いた方が良くない??





…で、他にイソップ君と付き合う女の子が出てくるんだろうけど。





その時私は素直に「良かったね」なんて言える?
そんなにいい子だったっけ私。







__今の関係のままがいいけど、付き合って欲しくないなんてワガママ、ほんと最低。

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設定タグ:第五人格 , 納棺師   
作品ジャンル:恋愛
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…!イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(><) (2019年7月16日 22時) (レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:5号機ちゃん | 作成日時:2019年6月14日 22時

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