6話 ページ8
「では、私はこの二振りを連れて出陣に行って参ります。その間に、審神者様はもう一振の顕現と、マニュアルでの手入れの方法の復習、お部屋の片付けなどを行っていて下さいね!」
『はーい、りょうかーい。』
「主、行ってくるねっ。」
「あるじさま、僕、頑張ってきますねっ…。」
『うん、頑張って、いってらっしゃい。』
そういって、二振りと1匹は出陣に出かけて行った。
あんな小さい子が刃物を振るうなんて、全然想像できないけど…。見に行ったりはできないのかな?今度、こんのすけに聞いてみよう。
『うーん、この大きいお家に1人は寂しいよなぁ…。先に鍛刀してみようかな。』
そう思い、鍛刀部屋に向かう。
先程と同じように適当な量の資材を小さな子…妖精さんみたいだ、妖精さんに渡す。
一度に二振り顕現できるようなので、取り敢えず、二振り分の資材をお願いした。
次はこんのすけがいないので、少しばかり時間がかかるようであった。その間に、自分の部屋の様子でも見に行こうか。
『うわぁ…ダンボール山積みだなぁ…。』
自分の部屋…、審神者部屋に入ると、中々のダンボールが積まれてあった。
でも、今までの自分の部屋よりも広いようなので、まぁなんとかなるだろう。
『あ、先に手入れ部屋の準備しとかないと…。
怪我して帰ってくるのかなぁ。』
少し、そんなことを考えて心配になる。
怪我なんてして帰ってきたら、五虎退なんて泣いてしまいそうな雰囲気だった。
そんなことを考えながら手入れ部屋で準備をしていると、鍛刀が終わったようだ。
妖精さんが呼びに来てくれた。
『わざわざありがとうございます。』
そう言ってぺこりとお辞儀すると、妖精さんも同じように、ぺこりとお辞儀をしてくれた。
…可愛い。
さて、次に会える刀剣男士、とやらは一体誰なのだろうか。
あ、そういえばこんのすけに、一振って言われてたような…。
…まぁ、いっか。
この時の私は、霊力が不足する…なんてことは、全く考えていなかったのである。
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lebhaft(プロフ) - 読ませていただきました!とても面白く、読みやすいです。初作品とは思えませんでした!私の初作品とは比べものにならないくらい…。笑.続きが楽しみです!更新、頑張ってください!! (2019年1月3日 17時) (レス) id: 28682758c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向 | 作成日時:2018年12月26日 19時