午後3時 ページ9
会場に大きな拍手と歓声が響き渡る。
いつしか二人だけの世界を創り建てていたミュージックもきれいに奏でていた音色も、小さな共響すら壁に吸い込まれて消えていってしまった。
拍手と歓声の間、近くの人達は楽しそうにペアとハグをしあったりキスをしていた。
皆、楽しそうに満面の笑みをみせている。
なんだか、平和だな…。
『ありがとう、誘ってくれて』
花京院「僕の方こそ、急に誘って悪かったね」
彼の肩から手を放したあと、Aは花京院に礼を言い、照れくさそうににこりと微笑んだ。
気付けば、会場の壁に建てつけられている時計が、午後３時を指している。
きっと承太郎たちもそろそろ帰ってくる時間だろう。
『それじゃあ、もうそろそろ承太郎達も帰ってくる頃だし、ジョースターさん達のところに戻ろっか』
くるりと振り返り、会場の出口に向かい歩き出すA
『承太郎とアンちゃん、今頃何してるかな？二人ともいい雰囲気で楽しんでいるといいけれど…ふふっ、そうだ！帰ってきたら最後にアンちゃんにプレゼントでも買ってあげようかな、私たちと離れた後、お父さんとちゃんと会えればいいんだけど…』
小さく笑って独り言のように承太郎たちのことを楽しそうに語るAの腕を、不意に花京院が掴んだ。
驚いた表情で、花京院の顔を覗き込むA
花京院はいつになく、真剣な表情でAを見据えていた。
『花…京院…君？』
ぎりぎりと強く握られた手首に痛みを覚え苦痛で顔をゆがめた。
『っ、花京院君っ…！いたい...よっ…』
自分のした行動に気付いたのか、花京院は咄嗟にAの腕から手を離した。
つかまれた腕がまだじんわりと痛み、手の跡がくっきりと残っている。
花京院「っ…！？す、すまない…」
花京院は、Aから顔を逸らし口を歪めて小さく呟いた。
花京院「……なぜだか君が遠くに感じたんだ...とても遠い、僕なんかの手の届かない場所に君が立っているようだった」
『え…？』
ドキリ、と胸を叩かれた様に高鳴る。
それはすべてを見通したような言葉で、Aも思わず視線をそらしてしまった。
いつかは言わなければいけない事実に何とも言えない感情が湧き出るようだった
花京院「いや…何でもないんだ…今のは僕の独り言だと思ってくれ…本当に悪いことをした」
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勇者あああああ(プロフ) - xyzhonokaexweb@gmail.comさん» 分かりづらくて申し訳ないです！そういうことです！ (1月20日 8時) (
レス) id: 4108a0b193 (このIDを非表示/違反報告)
xyzhonokaexweb@gmail.com(プロフ) - ようは慣れ の部分はアブドゥルさんの台詞ではないでしょうか…？ (1月19日 21時) (レス) @page14 id: 815d9c0be1 (このIDを非表示/違反報告)
うぇるり(プロフ) - ミクひめさん» 突然コメントすいません(^^;、スタンドが見えないというのはアンのことではないでしょうか…？ (2016年12月30日 12時) (レス) id: c446077766 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 前から読ませていただいてます！すごく面白くて続きが気になります！！これからも頑張ってください♪ (2016年11月21日 14時) (レス) id: c3a1b4202c (このIDを非表示/違反報告)
ミクひめ - あの、お話は非常に気になり面白いのですが１つ指摘しても宜しいでしょうか？勘違いでしたらスミマセン。最初の話によると夢主はスタンドを見ることは可能との事だったんですが、続きを見てからスタンドは見ることは出来ないと言われてるので、少し疑問に思いました。 (2016年8月9日 1時) (レス) id: 9820022a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者あああああ | 作成日時：2015年5月5日 14時
