鈍感 ページ43
車が完全に故障をする前になんとか街へ着いたが、
その代償というわけなのだろうか、安定しない車のせいで随分と腰を痛めてしまっていた。
ポルナレフ「おっ?A、腰痛いのか?じゃあ俺が今夜直してやろうか?」
『もう!やめてくださいってば』
いたそうに腰を撫でながら車を降りるAに、相変わらずのセクハラ発言をぶつけるポルナレフだが、どうやら花京院にまた怒られているようだった。
ここからは二手に分かれて行動することになっている。
Aは承太郎のあたらしい学ランの発注付き添いで付いていくことになっている。
他のみんなはアンちゃんを飛行機で送り返すため、私と承太郎とはここでお別れだ。
ジョセフ「それじゃあ、また落ち合おう。
A、承太郎を頼んだぞ」
『ええ、大丈夫です』
そうして、アンに何も言わず別れの地点から何も言わずに一足先に歩きだす承太郎。
「いやだいやだ」と駄々をこねてうつむき加減のアンに「バイバイ」と手を振り承太郎の後を追うがアンの様子はまだ悲しそうだった。
『アンちゃんに元気での一つでも言ってあげたらよかったのに』
そう呟いてみても、承太郎は何も言わずAの前を歩いていた。
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承太郎の服の仕立てを待つ為、Aはのんびりと店内を物色していた。
綺麗な独特の模様に思わず目を輝かせていた。
『へぇ…わたしもこういう綺麗な民族衣装着てみたいなぁ』
しばらくして試着室のカーテンを引いてでてきた承太郎の恰好は、元々の燃えてしまう前そのまんまだった。思わず口からおぉ、という称賛の声が漏れる。
女店員「まあ、お似合いですよお客様」
『すごいね、承太郎。なんだか綺麗で羨ましい』
承太郎は店員の言葉を遮るように金を差し出し、
「先を急ぐ。勘定を」と告げまたAより先に店を出て行ってしまった。
『あっ、ちょっと待って承太郎!』
ぽかんとしている店員に一つぺこりとお辞儀をしてAも同じように店から飛び出た。
ここでおいてかれてしまえば方向音痴のAではジョースター一行の元へたどり着くことはできないからだ。
しかし、いつもより少し様子のおかしい承太郎。
『承太郎…?どうかしたの?』
後ろから恐る恐る聞いてみるも、相変わらずの無表情。
何を考えているのかもわからなかった。
『…もしかして、服の発注でなにか不機嫌なことでも?』
承太郎はぴたりと止まると小さく「鈍感だな」と呟いていた。
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勇者あああああ(プロフ) - xyzhonokaexweb@gmail.comさん» 分かりづらくて申し訳ないです!そういうことです! (1月20日 8時) (レス) id: 4108a0b193 (このIDを非表示/違反報告)
xyzhonokaexweb@gmail.com(プロフ) - ようは慣れ の部分はアブドゥルさんの台詞ではないでしょうか…? (1月19日 21時) (レス) @page14 id: 815d9c0be1 (このIDを非表示/違反報告)
うぇるり(プロフ) - ミクひめさん» 突然コメントすいません(^^;、スタンドが見えないというのはアンのことではないでしょうか…? (2016年12月30日 12時) (レス) id: c446077766 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 前から読ませていただいてます!すごく面白くて続きが気になります!!これからも頑張ってください♪ (2016年11月21日 14時) (レス) id: c3a1b4202c (このIDを非表示/違反報告)
ミクひめ - あの、お話は非常に気になり面白いのですが1つ指摘しても宜しいでしょうか?勘違いでしたらスミマセン。最初の話によると夢主はスタンドを見ることは可能との事だったんですが、続きを見てからスタンドは見ることは出来ないと言われてるので、少し疑問に思いました。 (2016年8月9日 1時) (レス) id: 9820022a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者あああああ | 作成日時:2015年5月5日 14時