海上 ページ34
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ツンとした海の匂いが風にそよがれAの鼻に届く。
遠のいていく香港の海岸が懐かしく思えるようだ。
ビーチチェアに座って本を読んでいる花京院の横にチョコンと腰をおろすと、Aはそのままぼんやりと海を眺めていた。
花京院「どうかしたかい?A」
後ろから声をかけられ意識が戻る。
花京院は本を片手に、Aを見つめていた。
『あ、ごめんね!邪魔だったかな』
花京院は首を横に振り、いや、と言葉を添えた。
花京院「別に構わないよ。君がいたいだけいればいいさ」
承太郎は横目でAを見据えると、また目を閉じた。
ジョセフ「香港からシンガポールまで丸三日は海上だな ま、ゆっくりと英気を養おう」
ジョースターさんは赤と白のボーダー服のそでを暑そうにまくっている。
すると、花京院と承太郎に指を指し続ける。
ジョセフ「しかしお前らなぁ…、その学生服はどうにかならんのか?
その格好で旅を続けるのか?くそ暑くないのぉ?」
それとちがってAは紺色のブレザーにキャメルのカーディガン、そして膝上のスカートのため、ブレザーとカーディガンさえ脱いでしまえば、多少の熱は十分に凌げるものの、比べて2人はみるからに暑そうな格好だ。
花京院「僕らは学生でして、学生は学生らしくですよ…という理由はこじつけか」
本に目を落としながら花京院はジョースターに言葉を返した。
承太郎は腕を頭に興味なさそうに「ふん、」とだけ
確かに日差しが燦々と海上を照らしている。
こんな日は海水浴に行くのが最適だろう。
アヴドゥル「なるほど、これが武士道…心頭滅却すれば火もまた涼し」
ポルナレフ「けど、お前らぁ堅いとモテないぞ?」
感心しているアヴドゥルを余所にポルナレフは呆れている。
ポルナレフ「それで?Aは脱がないのか?涼しいぜ」
花京院「ポルナレフ、Aはお前とは違うんだ」
花京院は視線を本からあげ、ポルナレフを睨みつけた。
ポルナレフは自嘲気みに言うがAの頭にはなんのことかさっぱりわからず、二人のやり取りにハテナマークを浮かべているだけだった。
ポルナレフ「冗談だって、そう怒るなよ花京院」
その時、
「離せ!離しやがれ!!」
という子供の声が聞こえた。
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神無月 - おぉ!楽しみにしてます!ファイトです! (2015年5月5日 16時) (レス) id: 31776b8a67 (このIDを非表示/違反報告)
勇者あああああ(プロフ) - 神無月さん» 承太郎いいですよね!!オラオラ系男子作者も好きです!作品数の関係でそろそろパート2いきます!もっと承太郎をだしていきます笑 (2015年5月5日 1時) (レス) id: 646252441b (このIDを非表示/違反報告)
神無月 - めっちゃいいっすねw大好きです!更新ファイトです!自分的には承太郎一途ですよww (2015年5月4日 20時) (レス) id: 31776b8a67 (このIDを非表示/違反報告)
独立(プロフ) - あああああさん» 恥ずかしいお( ^ω^ ) (2015年2月24日 18時) (レス) id: 7a0b141737 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ(プロフ) - 独立さん» ( ^ω^ )みるお (2015年2月24日 17時) (レス) id: 646252441b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者あああああ | 作成日時:2014年9月17日 23時