From today I am!! X�� ページ30
「三橋てめぇ!! 何しやがる!!」
「お前らこそ何やっちゃってんの？ 天下の開久が女の子相手にフルボッコですか？ どこまで腐ってんだ排水溝に流れてこい」
「ンだとゴルァ!!」
開久の二番手を踏みつけている三橋に向けられる怒号。
彼らが睨む先は自分ではない。
痛む腹を押さえ、肩で息をする隻眼とぱちりと目が合った。
すると、右手で寿司を差し出すような仕草をした。
しかも、左手首に。
ちらりと自分の左手首に目をやると、そこに巻かれている腕時計は電車の出発時刻の10分前を指していた。
思わずぎょっとしたのを横目に、金髪の下の整った顔がにやりと歪む。
そして、何やら奇天烈な叫びを上げてどこかへ走り去ってしまった。
呆気に取られるも、すぐに三橋を追いかける灰色の集団。
これは、囮になってくれたということか。
その場に取り残されたのは、自分と踏みつけられた狂犬のみ。
しかも、その狂犬は意識を失っているのかぴくりとも動かない。
三橋が駆けた方向へ深く頭を下げ、駅の方向へと全力で走った。
「Aちゃん!!」
駅へと走る道中、三橋の相棒と称された鋭い頭の長ランがこちらに向かって走ってきた。
急いでいるのを察したのか、横で並走してくれている。
「さっき、開久の奴らに追いかけられてるって聞いてたんだけど」
「ああそれ、三橋さんが囮になってくれました。なんか、開久の相良とかいうやつ踏んづけて」
「あいつまたやったのかよ……」
どうやら、三橋という男は開久にちょっかいをかける常習犯らしい。
伊藤は幾度となく彼らとの抗争に付き合わされているが、大体の発端が三橋であるという。
「大変っすね。相棒も」
「ま、しゃーないよ。ツッパリってそういうもんだから」
「どんな定義ですか」
そうこうしているうちに、つい数時間前まで暴れていた駅前まで辿り着いた。
振り返ると、笑顔を浮かべる伊藤が少しばかり息を切らしていた。
Aは慣れているものの、さすがに走りながらの会話はきつかっただろうか。
「じゃあ、またね」
「ありがとうございました。また、機会があったら」
「うん。そんときは俺の彼女、紹介するよ」
「ぜひ」
駅に入り、改札で切符を通す。
階段を上がり、東京行きの電車のホームに向かうベンチにどっかりと腰を据える。
ぼんやりと汚れたホームを眺めながら、半日にも満たない千葉での出来事を反芻していた。
やや暴力に偏ってはいたが、非日常的で楽しいとすら思える。
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金巻(プロフ) - 浅葱さん» コメントありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ございません。番長とヤンキー王子兄は全くの別人ですので、その辺も楽しみにしていただければと思います！ (2020年2月5日 1時) (
レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 片桐と尊人については、顔が似てる別の人、として書かれるのでしょうか……？クロスオーバー楽しみです……!!!!! (2020年1月27日 14時) (レス) id: 31b1d8fc0c (このIDを非表示/違反報告)
佐森まゆー。(プロフ) - 金巻さん» お返事ありがとうございます！急かすつもりは微塵もないので金巻さんのペースで頑張ってください！！m(*_ _)m (2019年5月6日 18時) (レス) id: b25f6d0101 (このIDを非表示/違反報告)
金巻(プロフ) - 雅榴さん» お返事遅れて申し訳ありません。ハイローはいいですよね！プリレジェ、ハイローともに出演されている演者さんにも注目して頂きたいです！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
金巻(プロフ) - 悠子さん» お返事遅れて申し訳ありません。現在下書き中ですので、公開まで今しばらくお待ち下さいませ。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金巻 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月4日 23時
