From today I am!! �� ページ25
「っぅぐ!!」
「あッ、やっべ……」
関節は逆方向へ曲がろうとすると急激な痛みが伴う。
腕を押さえ、睨みつけてくる相良は狂犬じみた目付きに変貌している。
やらかした、と後悔しても後の祭り。
ざり、と後に引こうにも視線がぶつかり合って逃げられない。
蛇に睨まれた蛙、といったところか。
あいにく蛙よりもよく跳ねるので、逃げ足は速い。
ちら、と相良の後ろに目配せをした。そこには灰色の学ラン軍団と、関わりたくないとばかりに素通りする通行人。
と、そこへよくよく目立つ学ランを見つけた。三橋たちのように黒でもなく、目の前のような灰色でもない鮮やかな青。
お、珍しい。と自身が危機的状況であるにも関わらず注視してしまった。
時間にして数秒だが、ずっとそこを見ていたのが気になったのだろう。相良の視線がわずかにそちらに逸れた。
そのタイミングで脱兎のごとく走り出し、真後ろに運良く伸びていた路地に入り込んだ。
「待てゴルァ!!」
はっとしたときには、すでに隻眼の姿は遠く、相良は痛む腕を押さえ後を追った。
後続の開久高校の生徒もそれに続き、いくつかの隊に分かれて路地へ回る。地元なだけあって、地理に強い。
「ンのクソアマ!!」
「相良さん、自分あっち探します!!」
「おォ、見つけたら縛っとけ。俺の分も残しとけよ」
「ウッス!!」
一方、逃げたAはというと、壁や塀をつたって道路を跨ぎ、徐々に商店街から距離を離し開久から逃走していた。
あのとき通りがかった学ランの生徒には感謝しかない。
どうにかして頭の中で地図を開いてみるも、地元でないうえに地名さえ分からない自分にとって開久との鬼ごっこはかなりの苦行である。
時計を見ると、あと30分で電車の時間である。
どうにかして駅に向かいたいが、無我夢中で逃げていたせいか全く知らない場所まで来てしまった。
右には倉庫、左には塀。どこだ、と呟いた。
バタバタと忙しない足音を耳が拾い、反射的に塀に飛び乗る。お隣で眠りにつこうとしていた猫に片手を上げて謝罪し、足音から逃げた。
「あ？ なんだアイツ……」
「どうかしたんすか、京子さん」
その様子を、2人の女子が偶然にも目撃していた。
千葉でもかなり名の通る、成蘭女子高校の
ちょうど学校帰りにタイマンを挑んだ近所の女子高のスケバンを京子だけでいなし、彼氏の元へ行こうとしたその道中のことであった。
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金巻(プロフ) - 浅葱さん» コメントありがとうございます。お返事が遅くなり申し訳ございません。番長とヤンキー王子兄は全くの別人ですので、その辺も楽しみにしていただければと思います！ (2020年2月5日 1時) (
レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 片桐と尊人については、顔が似てる別の人、として書かれるのでしょうか……？クロスオーバー楽しみです……!!!!! (2020年1月27日 14時) (レス) id: 31b1d8fc0c (このIDを非表示/違反報告)
佐森まゆー。(プロフ) - 金巻さん» お返事ありがとうございます！急かすつもりは微塵もないので金巻さんのペースで頑張ってください！！m(*_ _)m (2019年5月6日 18時) (レス) id: b25f6d0101 (このIDを非表示/違反報告)
金巻(プロフ) - 雅榴さん» お返事遅れて申し訳ありません。ハイローはいいですよね！プリレジェ、ハイローともに出演されている演者さんにも注目して頂きたいです！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
金巻(プロフ) - 悠子さん» お返事遅れて申し訳ありません。現在下書き中ですので、公開まで今しばらくお待ち下さいませ。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: cccae685e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金巻 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月4日 23時
