「王子とサポート」 ページ23
「ではのりかさん、行ってみましょう〜」
え。いきなり？
驚いている俺を気にせず、海腹はやる気満々にタイヤの前に立つ。
・・怖いもの知らずってある意味こええな。
「いきますよ〜」
「はい！」
監督が離したタイヤは、海腹の前に迫ってくる。
海腹は止めようと精一杯堪えるも、タイヤの圧力と重さによって、吹き飛ばされてしまった。
ああ・・・だから言ったのに。(言ってない)
うわあ、と思わず顔をしかめてしまう。えげつない。こんなのを目の前で見なきゃいけないなんて鬼畜すぎる。そしてそれを女の子にやらせる監督も鬼畜。
「これを止められれば合格です。では有馬君、彼女のサポートは任せましたよ。」
監督は最後まで鬼畜な言葉を残し、去っていった。
・・・仕方ない。監督の言葉は絶対なのだ。
海腹のため。任された限りは、やるしかない。
「海腹。これから、俺も練習につきあうよ」
そう言いながら、ふと思った。
監督が、俺に任せたわけが理解できた。
雷門にいて、円堂の特訓をよく見てきた俺だからこそ、海腹のサポートにもってこいだと思ったのだろう。
「ほんとですか⁉ありがとうございます！」
海腹は、パアッと目を輝かせる。
・・純粋な目だな。ほんとに邪念などないような、真っ白で澄みきった目。
海腹も、本気で勝ちたいと思ってる。
だからこそ、これから強い敵に、厚い壁にぶつかったとき、チーム全体を強くするために。足手まといだと、弱気にならないように、技を身につけておく必要があるんだ。
これは、サッカープレイヤーとしての、いやゴールキーパーとしての宿命だ。
最も重要なポジション。
だからこそ、責任感だけでなく負けず嫌いであらなければ、気持ちを強く持たなければならない。
・・俺も、頑張らないとな。
マネージャーとして、雷門メンバーを近くで見てきた者として、今度はこのメンバーを強くしていかなきゃならない。
だから、海腹がやる気なら、俺もそれにつきあわなければいけない。
それが、チームをサポートする、マネージャーの役目だから。
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riko(プロフ) - ありがとうございます。頑張ります！フェイはこれからよく出きますよ。気軽に見ていってくださいね。 (2018年11月12日 4時) (
レス) id: 9c0b71dfd3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんあ - 誤字しましたすみません、更新頑張ってください！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 61adcd57fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆんあ - 初めまして。いつも楽しみに読ませていただいてます！私の推しのフェイがでてきたのでこれからも楽しみです！本当、有馬くんかっこよすぎて！剛人頑張ってください！！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 61adcd57fe (このIDを非表示/違反報告)
riko(プロフ) - ありがとうございます。読んでコメントしてくれるのを見ると、とても嬉しく思います。精一杯、更新頑張りますので、気軽に見ていってくださいね。 (2018年11月10日 19時) (レス) id: 9c0b71dfd3 (このIDを非表示/違反報告)
愛香 - 初めまして！占ツク開いて色々と見ていたらこの小説のタイトルが目に止まり…読ませてもらいました！桜倉さんカッコイイです…！内容も凄く良いです！これからも頑張って下さい！ (2018年11月10日 17時) (レス) id: b53b3a08f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riko | 作成日時：2017年10月21日 15時
