雷門の王子様と未来から来たサッカープレイヤー第三章思い出す者 (ページ2)

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「王子と嘘」ページ2

前回までのあらすじ。

美濃道三との試合後、いつものように帰宅すると、俺の部屋に何故か、フェイ・ルーンがいた。
どうやら、歴史探検をしているときに、うっかり次元の穴に落ちてこの世界に来てしまったらしい。

帰れないというので、しばらくここに居候することになった。

歴史が変わってしまうかもしれないので、稲森たちに見つかるわけにはいかない。
そんなときに、ワンダバはフェイとはぐれてしまったらしい。

人に知られてしまうのはさすがにヤバイので、俺は学校を休み、ワンダバ捜索に乗り出した。

そして現在。

捜索、難航中・・・

『いねえ・・・』

二手に分かれ、ショッピングセンター付近を捜索しているが、なかなかそれらしきものは見つからない。どこ行ったんだよ・・・

「どう？見つかった？」

一通り探し終わったところで、フェイと合流する。

『・・いいや。そっちは？』

「いなかった。ワンダバが行きそうなところは全部探したんだけど・・・」

そう言って、表情を暗くさせる。
まあ一応相棒みたいなものだし、落ち込んでるのか・・・・・

・・・ん？

『・・フェイ、お前なんか食べてる？』

顔を伏せているとき、頬が不自然に上下している。・・というか、モグモグしてる。

「えっ？そんなことないよ⁉・・・モグモグ」

『いや、モグモグしてるじゃねーか。』

俺は、ジイ・・・とフェイを見る。フェイの目は、斜め上に向いている。

『お前、嘘ついてるだろ』

ズバリと言い当てると、動揺し出すフェイ。

「は、はああ⁉そ、そんなわけないでしょ⁉」

『嘘ついてる奴は目線が斜め上に向くんだよ』

「そんなの証拠にもならな・・・『ほっぺにタレついてる』えっ⁉」

フェイはほっぺに手を当てる。その直後、フェイは自分がはめられたことに気がついた。

『・・・食べたんだな？』

「・・・・はい」

全く・・・素直に認めりゃいいのに。

「そうだ！有馬にも焼き鳥買ってきたんだ。」

ガサゴソッと探り、焼き鳥の袋を渡してくる。・・・おい、開き直るの早いな

俺は、呆れながらも受けとる。

・・・やはり焼き鳥買ってきたのか。