学園の女王様 −スクールカーストで築かれた城−

女王様は罪人を裁いていきます ページ18

『さて…次は誰かしら？』




桃「そりゃーもちろんあの子っしょ！！
ね？詩織ちゃん？」




詩織「え、あ、はい…

次は…上野 沙耶です…」




『あらあら…それじゃあ上野さんは前に出てくれる？』ﾆｺｯ




沙耶「はぁｯ!?ちょっと詩織！どーいうことよ！」ｷﾞﾛｯ




『和希、優樹、上野さんを前へ連れて行ってあげて？』




優樹「あいよー…」




沙耶「きゃｯ！！ちょっと話してよｯ！


翔！助けて！！！」




『あら…どうして翔に助けを求めたの？』ﾆｺｯ




沙耶「あっ…」




『もしかして…付き合ってる、とか？』ﾆｺｯ




沙耶「そ、そうですよ！
九条さんと付き合ってるのは、トップだったから断れなかったって！翔が言ってましたよ？笑笑
私たち、キスもしましたから…！
ねぇ、そうだよね…翔？」




翔「うん、俺たち付き合ってるよ。


俺と“A”はね。」




沙耶「え…？」




翔「…あんな簡単に騙されるなんて思わなかったよ爆笑
これだから2軍は面白いんだよ笑」




沙耶「な、何言ってるの…？ねぇ、翔…ｯ！」




『貴方が言ってたキスって…これでしょ？笑』




ﾊﾟｯ



翔「あーぁ、Aがキスまでしないと信じないっていうから…マジ気持ち悪かったわ。」





『ごめんね、翔…
私ね、上野さん達が話してること聞いて、ちょっと腹が立ってしまったの。
だからね、ちょっとしたお仕置き♡』




沙耶「私たちの、会話…？」




『あら、覚えてないの…？
桃、流して。』





桃「はいよー笑」





−トイレ内での会話を流す−




沙耶「あ、あ…ｯ
そんな…こんなことで私たちをこんな目に合わせるなんて…酷すぎる！！！」




『“こんなこと”…？
そうね、貴方達にとってはどうでもいいことかもしれない。好きな人の話をしてただけだから。

でもね？私たちにとってはただの侮辱行為でしかないのよ。2軍に舐められてる1軍なんて、ただの名ばかりの集団みたいじゃない…。

そんなの、私のプライドが許さない。


私たちには名声、地位、富、容姿。全てが揃っているの。あなた達とは天と地の差よ。』



沙耶「そ、んな…ｯ！」





桃「それでは、投票を開始します」




澪「と、投票…？」

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