Episode19 小牧side ページ19
「ありがとうございます。」
妹さんは震える声でそう僕に言ってきた。
多分、男の人が苦手。だから僕に伝えたその言葉もきっととても勇気がいったのだろう。
「君こそ、大丈夫だった？？」
別に大した事はしていない。だから、そう声を掛けながらその子の顔を見た。
大きな瞳に涙をいっぱい溜めて、こっちを見上げている君の顔は
__＿＿＿＿＿＿＿＿俺のお姫様。
4年前、偶々入った書店で偶然検閲とかち合った。
その少し前に同期の堂上が起こした【見計らい権限の独断行使】という事件から、俺は黙ってやり過ごそうと思った。
でも、後から俺は激しく後悔した。
良化機関員が引き上げたあとに、声を抑えて泣きながら空っぽの本棚を見ていた君をみて。
俺には対抗できる力があったのに、君を悲しませない事も出来たのに。
せめてもの救いにして欲しいと、俺はその本の貸し出されている図書館を教えた。
、
、
、
それから俺は、4年間君を思い続けていた。
また、会えるとは思ってなかった。
でも、それと同時にもう悲しませたりなんかしないとも思った。
…俺がこの気持ちを『恋』だと知ったのはもう少し後の話。
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エレナ☆(プロフ) - 柊季さんへ コメントありがとうございます！外しました(●｀･ω･)ゞ (2017年4月23日 1時) (
レス) id: c848ba5d8c (このIDを非表示/違反報告)
柊季(プロフ) - オリジナルフラグ外してください (2017年4月20日 14時) (レス) id: 4c080681f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エレナ☆ | 作成日時：2017年4月9日 18時
