どういう事やねん 2【HQ】【宮侑】

28・メッセージ ページ28

貴「…ピンチの時に思い出した人…？」


ベッドの上で寝転がりながら頭を抱える。


角名くんは何を伝えたかったんやろ…


ちょお連絡入れて理由聞いてみよかな、と思ってスマホを取り出すと、メッセージが届いていることに気ぃついた。


貴「…侑？…治くんに、咲…」


何となく侑は最後にしたくて、治くんから読み進めることにした。


治山瀬さんいける?!北さんから聞いたけど、髪とか大丈夫?


北さん言うてたんや…と思いながら、わざわざ連絡をくれたのに感謝しながら返信。


A全然大丈夫やでー!ほんまごめんな、心配してくれて嬉しいわ!


なんか申し訳ないな、とか思いながら咲の連絡を覗く。


咲A、今日は庇ってくれてありがとう…塾で先帰ってもうてごめん、また今度ヘアゴムプレゼントするわ!☆


…え、めっちゃ嬉しいわ、土曜日付けていこ…と思いながら、先程整えた後ろ髪を触る。


サラサラやん、こっちの方がええかもな…長さすぐ元に戻ると思うし…(ポジティブ思考


Aほんま?!楽しみにしてるで、センスいいやつ頼むわ!ww


持つべきもんは咲やな。…センス悪そうやけど


さぁ最後が侑か、変なこと送っとったらとりあえずぶっ飛ばすわ。ほんで開いてみたら、


侑おい、いけるか


…いや口調厳しすぎん？どこの上司やねん


侑A今日、変なやつに巻き込まれたんやろ?災難やったなぁ


最後の「ぁ」が腹立つわ、なんか。元はと言えばハイスペックな侑のせいやで、ほんまに…


侑…角名から話聞いたんやけど、俺、ちょお関係してるみたいやな


ちょお(ちょっと)やなくて「超」やけどな。


侑俺のせいであんなことなってもうたのに、あん時助けられんくて危険な目合わせてほんますまんかった。


貴「…えっ」


目疑った。こんな素直に謝ってくれるとは思ってへんかった。もうちょいひねくれとるかなと思とったのに…


まぁ当たり前やん？侑のせいやねんからな！


A侑は悪ないよ、あの先輩らが勝手に行動しただけやし…ありがとう


頭の中では「ほんまにやわ、顔面詐欺が！」とか送ろ思てたのに、実際に送ったメッセージは、侑に劣らないほど正直なもんやった。


貴「侑に"ありがとう"とか…恥っず…ｯ」


既読ついたやんたった今…


…そばにあった枕を侑に見立てて殴りまくったのは言うまでもない。

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