28 ごめんねで伝わればいいのに ページ29
お店を出たのはいいもの、特に行く所も無くて公園で涙を乾かす
「誰かに話したら楽になるのかな...」
ま『何かあったら、必ず僕に言ってほしい』
「まふ...」
スマホをポケットから取り出して握りしめた
電源をつけては消して、つけては消して
いや、弟に言ってどうする...
恋愛話を聞かされて何が楽しいんだろうかまふも
言おうとした私がおかしいな
スマホをポケットにしまおうとした時だった
「電話？...まふからだ」
スマホを耳に当てた
ま『あ、もしもし？A？』
「もしもし」
ま『いま大丈夫だったりする？』
「うん、平気」
ま『会って話したいことがあるんだけど、』
まふに呼ばれてまふの住むマンションまで来た
「でか...」
彼方のマンションと同じくらいでかいぞ
ま「もー！A！遅いよー！」
マンションからまふが出てきて、私の腕を掴んだ
ま「外まで出てきちゃったじゃん！」
「いやどんだけ待てないの」
ここまで10分もかかってないんだけども
まふにひっぱられるまま中へ入った
まふの部屋は広すぎて落ち着かない
なにこの高そうなソファは
久しぶりに来たな〜...あ
「これって...」
テレビの横の写真立てを見て目を大きく開ける
写真立てにはまふと私とお母さんとお父さんがいた
お父さんとはもう会ってない
お母さんと離婚したし、忘れたい人だ
この写真、まふが成人の時に家の前で撮ったやつだ
ま「お茶いれたよ」
「あ、うんありがとう」
まふがいれてくれたお茶を1口飲んだ
ま「この写真、好きなんだ」
「そうなんだ」
ま「皆笑顔でさ、僕も、Aも、母さんも、父さん
も」
「...うん」
まふは私の目の前のソファに座ってお茶を飲む
そしたから私を見つめた
ま「話したいことって言うのはさ...」
私はまふが次の言葉を紡ぐのを待った
ま「...父さんが、そらるさんのお父さんの会社のお
金を使った本当の理由」
「へ...？」
ま「Aはさ、父さんが自分で使ったって聞かされ
たでしょ？僕もそう聞いたよ、最初は」
「待って...どういう事、頭が追いつかない」
何、本当の理由って
何だか聞くのが怖くて唇をぎゅっと噛んだ
ま「でも、さっきまた父さんに会ってきたんだ」
「何を聞いたの...？」
ま「全部全部...Aの為にしたことだって」
ごめんね、なんてね
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葉月(プロフ) - えりかさん» コメントありがとうございます！luzくん落ちも考えています！！ (2018年7月29日 13時) (
レス) id: 285b2a1083 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - luzくん落ちも読みたいです！ (2018年7月18日 13時) (レス) id: feacbfea98 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - ちーず＠ラさん» そろそろ更新したいと思っているのでぜひ読んでください〜！ (2018年7月18日 3時) (レス) id: 285b2a1083 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず＠ラ - うわぁぁうらたんのめっちゃ気になる！！更新楽しみにしてます！！ (2018年6月24日 21時) (レス) id: 04ae70168f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 三日月涼風さん» ありがとうございます！両方END考えてみますね！ (2018年5月24日 20時) (レス) id: 285b2a1083 (このIDを非表示/違反報告)
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