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3 祈柱、目覚め ページ3

「起きろォ」



目をうっすら開けると、風柱である師範の顔があっ





びっくりして起き上がると師範の顔に頭をぶつけて

しまう



やってしまった



「ご、ごめんなさい!」



土下座をして師範とは違って痛みも何にもなかった

頭を床にこすりつけた



「お前...石頭すぎるだろォ...!」



「ごめんなさいいいいい」



ど、どうしよう...師範に...







そうか私はもう



「...柱になったんだからしっかりしろよなァ


祈柱さんよォ」



「はい...すみません師範、あっ」



いつもの癖で師範と呼んでしまい咄嗟に口を手で塞

いだ



私、柱になったんだ



「俺はもうお前の師範じゃねェ」



「そうでした...」



もう師範と呼べないんだ



「何の夢見てたんだァ」



「昔の、夢です



不死川さんに出会う前の」



「...そうかよォ」



不死川さんは頭をかくと私を見た



「なんでいつも俺の屋敷に帰ってくんだァ

自分の屋敷、お館様から頂いただろォ」



「何か、落ち着くんです」



汗水流したこの屋敷はいつも帰る場所だった



あははと笑うと不死川さんは私の隊服を掴んで歩き

出した



「し、不死川さん?」



ポイっと投げられ、外に追い出される



扱いが酷い...元継子でしかも女なのに



「お前は力に頼りすぎな所がある

剣術もまだまだ磨けェ」



「分かりました」



「頑張れよォ」



「はい!」



優しく頭を撫でられ、目を細めた



きゅっ、と不死川さんから貰った羽織の袖を握る



初めは不死川さんのあんなきつい稽古について行く

のもやっとだったけど



できる事が増えると必ず褒めてくれる不死川さん



新しい呼吸法を身につけた時は笑って頭を撫でてく

れたっけ



さっきとその時だけだな、頭を撫でてくれたのは



下弦の鬼を倒し、帰って来ると不死川さんは心配そ

うな顔で怪我は無いかと聞いてきた



なんだかんだ言って不死川さんはとても優しい人だ



顔はとても怖いけどね






私が習得した祈の呼吸は、私だけが使う呼吸法



祈り、更に舞うように刀を振る事で自分が持ってい

た太陽の光をもらたす力を操る事ができるようにな

った




帯刀した刀の柄をぎゅっと握りしめ、歩き出す



「何してるのかな...







炭治郎」



青く澄みきった空を見上げ、懐かしい顔を思い浮か

べた








_____________________

【大正コソコソ噂話】



「Aは羽織を肩に掛けていて、後ろの裾が長くな

っているぞォ」

4 金色の刀→←2 声



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葉月(プロフ) - うみひなさん» コメントありがとうございます〜!続き作成中です、是非見てくださいね(,,・ω・,,) (2020年1月27日 8時) (レス) id: 285b2a1083 (このIDを非表示/違反報告)
うみひな - 夢主、可愛くてタイプです!続き楽しみにしてます! (2020年1月25日 11時) (レス) id: 707b4bde26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http:///  
作成日時:2020年1月4日 21時

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