19 孤独 ページ19
それから私は炭治郎の家だけを目指して走った
お母さんが食い止めてくれたお陰であの男の人を撒
く事が出来た
無事に山の上の炭治郎の家まで辿り着くと自分の足
はもう動かない
地べたに座り込んでしまった
「た、んじろ」
その戸を開けて
「...た、んじろうっ」
お願い...
「炭治郎......!」
するとゆっくり開いた家の戸から炭治郎が眠そうな
顔で出てきてくれた
「ん...え、A?
って、首怪我してるじゃないか!」
炭治郎は眠気が飛んだのか驚いた顔で私の元に駆け
寄って私の首元に触れた
「こんな夜中にどうした?
泣いたのか?
目が腫れているぞ」
「私...」
何も言葉が出てこない
お父さんとお母さんは私を守ってくれた
でも、それは私がお父さんとお母さんを...
「立てるか?
取り敢えずその怪我の手当をしよう」
炭治郎の肩を借りて立ち上がって家の中へ入った
翌朝、泣いて疲れてぐっすり眠った私は家に帰るこ
とにした
「本当に大丈夫なのか?」
「うん、だから心配しないで!
寝たらもう元気だから」
竈門家に見送られ私は山を降りていく
手を振られ振り返すと
「A〜!
またなんかあったら俺の所に来ていいぞ〜!」
優しいな、炭治郎は
「ありがと〜!!!」
家に着けばお父さんとお母さんはいなかった
「...どうして?」
家の中を探してもいない
私はこの家で、ひとりぼっちか...
お父さんにおかえりを言うことも、
お母さんの温かいご飯を食べる事も、
「もう...出来ないのか」
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葉月(プロフ) - うみひなさん» コメントありがとうございます〜!続き作成中です、是非見てくださいね(,,・ω・,,) (2020年1月27日 8時) (レス) id: 285b2a1083 (このIDを非表示/違反報告)
うみひな - 夢主、可愛くてタイプです!続き楽しみにしてます! (2020年1月25日 11時) (レス) id: 707b4bde26 (このIDを非表示/違反報告)
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