8 ライブ来ませんか ページ9
お隣さんであるまふくんをかくまって彼方に怒られた次の日
今日もカフェで働いていると、怪しくないまふくんがお店に来てくれた
黒を基調とした洋服で、とっても似合っている
お友達？も連れてのご来店だ
私も、昨日から歌い手さんについて調べたり曲を聴いてみたりして、ある程度の知識を得た気持ちでいる
あの声は確か...たぬきとかなんとか...
思い出せないっ！なんだっけ
あの清々しそうな顔はどうやら曲は完成したのだろう
まふくんはテーブル席からカウンターにいる私の所までわざわざ来てくれた
ま「Aさん！」
「はい？」
ま「曲完成した！一応報告しておこうと思って！」
「それは良かった〜」
ま「Aさんのおかげ！ありがとう」
「いや、私は何もしてないよ？」
ま「いや、色々協力してくれたから...。あ、あの」
「なんでしょう？」
まふくは髪の毛を指で弄りながら下を向いた
...はて？
顔をのぞき込むように見ると、目が合って慌てて後ろを向かれる
「まふくん？」
ま「(...うらたんも応援してくれてるんだ、言わない
と！僕は男の中の男になる！)」
一緒に来たお友達と何やらジェスチャーで話している
よく分からないけどなんだろう
意を決したような顔でこちらに振り返ったまふくんはポケットから紙を取り出して私の方に差し出した
ま「ら、今週の土曜日...僕のワンマンライブがある
んだけど来てくれないかな...？」
ライブ...土曜日...
土曜日は確か...あ
「ごめん、光と出かける用事が...」
ま「っふぇ...そう、なんだ...急に誘ってごめん」
「こちらこそごめん！」
まふくんは肩を落として明らかに落ち込んでいる
とんでもなく罪悪感
とぼとぼ歩いてお友達の所へ戻って行ったまふくんはお友達に肩をぽんぽんされていた
光、約束破ってもいい？←
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土曜日
光とお出かけの日だ
そしてまふくんのライブの日でもある
私は待ち合わせ場所の駅前広場にモデル並みのスタイルで立っている光の元へ走った
「ごめん、待った？」
る「待ってないで〜はよ行こか」
「で、どこ行くの？」
る「ふふ〜着いてからのお楽しみやな〜」
「え〜！教えてよ〜！！」
光の車で着いた場所は、大きな建物の前
大きな看板が目に映り、文字を読んだ
る「はよいこ〜」
「ここって...」
まふまふワンマンライブって書いてあるんだけどん
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