5 僕が追われてるもの ページ6
そ「Aなんでいんの」
なんでって
「ここ、私の部屋だから...」
そ「普通引っ越すなら言うだろ、お兄ちゃんなんだ
から、Aの」
「だってもう大人だよ私」
そ「俺はお前が心配なの」
彼方は昔から私の親みたいだったな
そ「あ、そうだ。ここの部屋の奴、どこ行ったとか
知らない？連絡しても返ってこないし、この通りイ
ンターホン押しても出てこないし」
私の部屋にいます
いやなんて言えるわけ...
だって後ろをみるとまふくんがうるうるしたおめめで私を見つめるからァ！
可愛いの乱用だ...
「知らないよ〜ここに越してきたばっかりだし」
そ「そっか。帰ってきた素振りあったら連絡よろ」
「は、はぁーい。てか、彼方も歌い手さん？だった
の？」
そ「ああ、そう。そらるって名前でやってる」
そうなんだ...私の周り歌い手率高し
そ「Aの部屋見たい」
「へっ！？む、むむむ無理！」
そ「なんでそんな焦ってんの。まさかお前...」
やばい
ごめんよまふくん...
そ「彼氏でも連れ込んでんのか」
「違うよ！？」
違かったよまふくん♪( ◜௰◝و(و "
馬鹿な兄でよかった(
でも、この状況はやばい
そ「俺に紹介して。何処の馬の骨なの」
「だ、だめ！入っちゃ！」
彼方は私をじとーっと見た
え、なになになに！
そ「やっぱ彼氏いるんじゃん」
「違う！まだ片付いてないの、今度ね！」
そ「...分かった。今度何か作って」
「彼方の好きな物沢山作ってあげる！！」
そ「楽しみ。じゃあな」
彼方は私の頭をぽんぽんしてからエレベーターに乗って下に向かって行った
「...はぁ、セーフ」
まふくんが追われている人は
彼方なのかな？
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リビングで向かい合う私達
まふくんは落ち着かないのか、周りをきょろきょろしている
ま「あの...そらるさんと兄妹だったんですね」
「あ、はいそうです。あ、まふくんて何歳ですか」
ま「僕？24だよ」
私と同い年か
「私もです！タメですし、敬語外しません？」
ま「分かった！」
まふくんの笑顔の癒し効果絶大...
「で、本題なんだけど...」
ま「うん」
「まふくんが追われてるのって...」
ま「あ...えっと」
「彼方、なの？」
ま「そう...曲の締切が、明日で...絶賛スランプ中で...
癒しを探してさまよってたのが今日の午前中で」
いや、まふくん
それは大事じゃない！？
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