イタズラ ページ5
成り行きでなってしまった歴史的人物との同棲。
ここまでの私の理解力の良さ褒めて欲しい。
お風呂の位置、トイレの位置、総司くんが使う部屋(元父の部屋)。
彼は一応幕末の人。現在の科学技術には驚いてばっかりで反応を見るのがとっても面白い。
「ここ、私の部屋だから何かあったらここに来てね」
『…あのさ、えっと、服とかってあったり…』
「あ…」
確かに、こんな格好で日々を過ごされるとコスプレイヤーかやばい人の2択だ。なぜ私はそこまで頭が回らなかったのだろうか。
「…一応、父さんの服、着てもらってもいい?」
処分予定だった父の服。こんな時に役立つとは思ってなかった。
『ん。ありがと』
父の身長は170cm。総司くんにはちょっと大きかったか、ぴったりかくらいだと思う。
「せっかくだし、着替えたら一緒にお買い物行こう。」
『うん…えっと、、Aちゃん…?』
「…え、」
え、ちょ、ええちょ
『あ、ごめ、気に触った?』
「ううん…!そうじゃなくて、ちゃん付で呼ばれたことなんてなくて…」
らしくもない、自分の頬が赤くなっているのを感じる。
『…ふーん』
ジトっとした目に猫のような口をして笑う総司くん。
「あ、じゃあ私隣の部屋で待ってるから、着替えたらこっち来て!」
居づらくなって足早に後にしようとした。
が、彼の前では上手くいかなかった。
『待って。』
「なに?」
『僕、こういう服の着方わかんないな〜…ねぇ、僕に着させてよ、Aちゃん♡』
「なっ…!!」
ねぇ、私がこういうの弱いって気づいてそういうので攻撃してこないでよこの野郎!!
「わ、私は…その〜…あははっ」
目をそらして作り笑い。ドアノブに手をかけた。
ドンッ
『ねぇ、逃げないでよ。』
さっきの声からワントーン下がった、男を思わせる声にやられてしまった。
いわゆる壁ドン、というやつだろう。私の馬鹿な心臓。ドクンと鼓動が跳ねた。
「…ツ」
赤面して、彼の目をみつめる。
逃げられない。やるしかない。
そう告げる冷静な私。
意を決して総司くんが腕を通しただけのシャツのボタンに手をかける。
その時
『…あはははははっ!!』
総司くんの笑い声が耳に入った
「え、…え??」
『まさか本気にするなんて、ばっかじゃないの!?』
「え、だって、やってって…!」
『僕、不器用じゃないし、自分で出来るよ。お部屋で待ってて。』
親切したのに、負けた気分。なんだこの居候。
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幻の林檎(プロフ) - 雪兎さん» ですよね!!イベントやばすぎます(吐血)尊すぎて見た瞬間「んん”!?」ってなりました(( (2019年1月9日 18時) (レス) id: 14b00b653e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 幻の林檎さん» 読んでいただきありがとうございます…!!本当に嬉しいです(*´ω`*)これからものびのびと書いていきますのでよろしくお願い致しますっ!(今のイベやばくないですか尊すぎて鼻血) (2019年1月9日 0時) (レス) id: 7e71670f1d (このIDを非表示/違反報告)
幻の林檎(プロフ) - ふ、風呂場(鼻血)←楽しく見させてもらっています!これからも更新楽しみにしています!! (2019年1月8日 23時) (レス) id: 14b00b653e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 、さん» お知らせしていただきありがとうございます…!不快に思わせてしまい誠に申し訳ございません。次から気をつけます… (2018年7月23日 15時) (レス) id: 8fe4c20ee7 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月23日 7時) (レス) id: c9f9a080b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪兎 | 作成日時:2018年7月23日 6時