寝息をたてる美少年 ページ4
あの、その、え、え、
穏やかな寝息をたてて寝ている美少年さんちょっとそこ穢れを知らないJKのベッド…
こういう場合ってどうするべきなの?起こす?なんか起こしたら襲われそうだな…とはいえ起こさずに起きてくるの待ってる?いや意味がわからんやろ私のベッドよ!?
忖度ジャパニーズはこういうの臨機応変にできないから困る…
てんやわんや状態でベッドの周りを行ったり来たりしていると音のせいか、美少年が起きた。
『んんっ……ふぁぁぁ…』
可愛らしい欠伸をして、背伸びをする少年。いやお前、ここ私のベッ…『うわぁ!「ぴぎゃぁ!」』
『え、ここどこ?君誰?』
「おはようございます。ここ私のお部屋です。」
咄嗟に返答してしまった。これじゃ私ただの変人…
『屯所じゃないの…?』
少年は目を見開いて聞いてきた。屯所って、新撰組の…?
「うん。ここは私、月宮Aのお家の寝室です。」
『…』
「…」
…気まずい。
『とりあえず、頭の中整理するわ…』
「全く同意…お茶出しますよ…うん…」
そうして冷たい緑茶をだした。氷をいっぱい入れて、私の自家製の緑茶。
彼は黙ってそれを口に運ぶ。私のリビングの椅子に胡座をかいて座り、背もたれにはもたれず。若緑色の羽織を着て、この座り方、あと屯所なんて言ってたから多分、新撰組の人なのだと思う。
…いやいやいや…
『…なんかこの緑茶味薄くない?』
「え、そう?ごめんなさい…」
『いや、別にいいけど…あんた名前は?』
ここにきて自己紹介か…
「私は月宮A。高校二年生。ここで一人暮らししてます。…他に知りたいことってありますか…?」
『敬語いらない。「あ、うん」』
「あの、あなたは…」
『…新撰組1番隊切込隊長、沖田総司。好きに呼んで。』
「あ、うん」
やっぱりそうなんですね。把握しました。つまりだ、信じたくはないけど、というか信じれないけど、沖田総司がなにかの拍子にこの世界にやってきたらしい。
「…総司くんって呼んでいい?」
『どうぞー』
「あの、総司くんはなんでここに来たの?」
『屯所に帰って昼寝してて、起きたらここにいた。早く帰りたい。』
「そうよね、私も早くなんでか知りたい。」
正直な話、私は平穏な日々を好む女。こんな大パニック願い下げです。
とはいえ、この状況を誰かに話すわけにもいかない。となると…
「総司く『あのさ』ん?」
『俺が屯所に帰れるようになるまで、ここに泊めてくれない?』
やっぱそうですよね…
私はゆっくりと頷いた。
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幻の林檎(プロフ) - 雪兎さん» ですよね!!イベントやばすぎます(吐血)尊すぎて見た瞬間「んん”!?」ってなりました(( (2019年1月9日 18時) (レス) id: 14b00b653e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 幻の林檎さん» 読んでいただきありがとうございます…!!本当に嬉しいです(*´ω`*)これからものびのびと書いていきますのでよろしくお願い致しますっ!(今のイベやばくないですか尊すぎて鼻血) (2019年1月9日 0時) (レス) id: 7e71670f1d (このIDを非表示/違反報告)
幻の林檎(プロフ) - ふ、風呂場(鼻血)←楽しく見させてもらっています!これからも更新楽しみにしています!! (2019年1月8日 23時) (レス) id: 14b00b653e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 、さん» お知らせしていただきありがとうございます…!不快に思わせてしまい誠に申し訳ございません。次から気をつけます… (2018年7月23日 15時) (レス) id: 8fe4c20ee7 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月23日 7時) (レス) id: c9f9a080b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪兎 | 作成日時:2018年7月23日 6時