面倒くさいヒーローは。 ページ39
「僕は人使くんを補充してるんだから、邪魔しないで。」
「俺の補充はいらないのか？」
「いらない。」
即答かよ。
心なしかしゅんとした轟が可哀想だろ。
なんて思っても、こいつに配慮と罪悪感と優しい遠慮はないらしく、拗ねている。
俺は嬉しいんだけどな。
「A、あのな。色々言ってしまったことはどうにもならない。悪いと思ってる。」
急に何か言い始めた。
「別に、気にしてないって言ったでしょお。」
「だったら、どうしてそんなに俺の事を避けるんだ？」
「別に避けてもないでしょお。」
確かに、避けてはないな。
むしろ、真正面から向き合って、来させないようにする為の態度をとっている。
それが逆効果で、轟はこうして会いに来ているわけだが。
「.......赤白くん。もう諦めなよ。僕は君に興味が持てない。」
はっきり言ったぞこいつ。
ほんっとにどうでもいいんだな、そしてめんどくさくなってるんだな。
轟、その顔やめろ。
こっちまでなんか悲しくなってくるだろ。
全く、これだからイケメンは。
「どうしたら、興味を持ってもらえる。」
「気分。」
なんだこの不毛な会話は。
「そう言えば、あの時なんで棄権したんだ？あのまま行けば、一位だっただろ。」
もう俺もめんどくさくなってきて、無理矢理話題を変える。
丁度轟も当事者だし、別にいいだろ。
「赤白がいるから、そんな質問をしたのかい？まあ、いいけどねぇ。」
やっとの事俺から離れると、やれやれと言ったふうに首を振った。
「あの時僕は、試合に負けて勝負に勝ったの。だから戦う理由がなくなって棄権しただけ。それ以外の理由としては、気まぐれだねぇ。」
よくわからないが、轟も同じ認識らしく頷いた。
なんだかんだ、仲いいんじゃねぇかよ。
とにかく、よくわからない関係を直してくれ。
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
