告白のヒーローは。 ページ32
「私が馬鹿な妹を嫌いな理由から話そうか。」
「それは前聞いたはずだが？」
ありえない答えが返ってきたアレだ。
事実、あれでカッとなって俺は挑発し、勝負を仕掛けた。
「ん？聞かれてないねぇ。前聞いてきたのは、あれのどこが嫌いか、だろう？」
「は？」
「僕は、何が気に入らないのか、と聞かれて具体的にどの部分が嫌いか聞いているのか、と聞き返しただろう？その時僕の質問に対して肯定したのは君だ。だから僕は、あれの全てが嫌いだと答えた迄。」
俺の質問の仕方が悪かったのか。
それで、正直に答えたこいつに勝手にムカついて啖呵切った.......のか俺は。
「まあ気にしなくていいことだよねぇ、今からどうせ話すんだから。」
へらへらしたこいつの態度はいまいち好きになれないが、いつも正しい事しか言わないな、こいつは。
いつも？
俺は、こいつの話すのは3回目だった筈だが？心に妙な引っかかりを覚えたが、今はそれどころではない。
雪城の話に耳を傾ける。
「僕はねぇ、個性が自分でも使い方がわかってなくて6歳くらいまで本当に無個性だと思っていたんだ。」
使い方がわからない個性？親に聞けば、何かしらの手立てがある筈だが、何故だ。
「家が家だったし、馬鹿な妹は発現してたからねぇ。私は出来損ない扱いだったんだよ。今もそうだけれど。だから、個性の使い方を教えてくれることもなく、医者のその一言で全て決めつけてそれで終わりさ。」
うちと、ほとんど変わらない。
無個性なら、仕打ちも倍だろう。
だからと言って、個性が発現していた美月への一方的な妬みや嫉みじゃないのか？
「それは、一方的な恨みじゃないのか？」
すぐさま言葉になる。
「僕がそんな馬鹿に見えるかい？」
そう言われたら、見えないが。
「いつだったか、あれはね、僕の事を個性で一方的に攻撃してきたことがあるんだよ。」
耳を疑った。
美月は個性で人を傷つけるようなやつじゃない。
建前で言ってしまえば、ヒーロー志望だしな。
そして雪城は続ける。
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
