戸惑うヒーローは。 ページ4
第一印象、やべえやつ。
第二印象、むかつくやつ。
第三印象、かわいいやつ。
まあ順を追って説明しよう。
入学式当日、やむなく普通科の生徒として入学式前に出席した俺は一人の欠席者がいるのが少しだけ気になっていた。
外ではA組が個性把握テストだかをやってるらしく、無性にイラついていたから何か気が紛れる事案が欲しかっただけだと思う。
教室での軽い話も終わった時、一人の生徒が何の前触れもなく俺の目の前に来た。
「ねぇ、君って個性持ち？」
失礼な奴だ、と一蹴しようとしたのも束の間、目の前の女は男子生徒のズボンを履いて上はシャツだけというとんでもない格好をしていた。
そしてそいつが、その欠席者だった。
その姿には正直、かなり驚いた。
「.......先にお前から言ったらどうだ。」
「僕は無個性だよ。」
嘘だろおい、と思ったが嘘をついているようには見えなかった。
というより、彼女の心は全くといっていいほど読めなかった。
「.......俺は、洗脳の個性を持っている。」
「へぇ。」
少し興味深そうに返事をした。
「ヒーロー、なりたいの？」
「ああ。」
これには即答した俺。
でもどうせ、ヴィラン向きの個性なのにってバカにされるんだろう。
そう、思ったんだ。
「そっかそっか、そりゃあ大層な目標だ。頑張ってねぇ。それよりか、僕は君が気に入った。名前教えてよ。」
何故か応援された。
いや、普通か。
何にも言われないことに驚きを感じながらも目の前のやつは続ける。
「洗脳ってあんまりみないよねぇ。かっこいいねぇ、君の個性。まあヒーロー科の試験を見た限り不利だったろうけど.......稀有な才能だよ。」
何故か褒められた。
無個性だと言うこいつからはよく分からない自信が溢れていた。
「心操、人使だ。」
「ふーん、雪城A。なんと呼んでくれても構わないよ。」
こいつとは仲良くなれそう、そう思った時だった。
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
