やりすぎたヒーローは。 ページ28
「あれは、やり過ぎじゃないか。」
目の前を通り過ぎようとしている少女に話しかける。
あれだけの事を実の妹にしておいて、なんとも言えぬ涼しい顔だ。
「？エンデヴァーじゃないですか。」
俺の質問も無視して、俺の前で首を傾げる雪城姉A。
相変わらずな性格をしているようだ。
「俺の息子が惚れているやつが、まさかお前の妹とは思わなかった。」
「嗚呼、あの赤白はエンデヴァーの息子なんですね。」
呼び捨てにしておきながら、敬語を使うというよくわからないやつだな。
「俺に嬉嬉として語ってきたんだ。俺の惚れているやつは強いってな。その姉の方が強いとも露知らず、毛嫌いしているようだった。お前、何したんだ？」
「別に何も。妹が嫌いだと言っただけです。」
後は、授業で色々あって記憶を少々。
そんな事が真顔で言えるのだから、末恐ろしい娘だ。
「実は何だが、焦凍と婚約する気はないか？」
「真っ平御免です。」
それはそうだろう。
焦凍の話を出した途端、不機嫌になった。
これを無理にでも強行すれば、確実に焦凍は消されるだろうし、俺も危険だ。
「そう言うと思った。」
「私を養女にでもすればいいでしょう。」
婚約は断るくせに、養女にすればいいなど突拍子もないことを言う。
「その息子さんが私を嫁にしたいと言うならいいですけど、そうじゃないなら私の馬鹿な妹でも大差ない。」
「お前の妹は馬鹿すぎる。だから嫌なのだ。」
確かに強力な個性と言えばそうなのだが、使い方が下手すぎる。
それに、どうもあの娘は好かん。
個性婚させるのには十分だが、あれの遺伝子を引き継いだらどうなる事やら.......。
「そうですか。私も同感です。」
「.......次の試合は、焦凍とだな。そこで、お前の事を話すといい。焦凍も目を覚ますだろう。」
そう言えば、驚いた様に目を開いて少し笑うA。
そうしていれば、美しいのにな。
「では、もう行きますね。」
「嗚呼、頑張るといい。」
先程の試合で、焦凍の炎を見て機嫌がよかった俺はなんてことなしに彼女を応援した。
「ありがとうございます。」
焦凍は、早くこの娘の魅力に気づくべきだと思う。
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時系列変なの許してください。
多分ここから原作フル無視進行になってしまうと思います。
原作無視苦手な方はUターンおすすめ。
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
