不思議に思うヒーローは。 ページ18
「そういや、さっきはなんの個性使ってたんだ？重力操作系か？」
さっき仲良くなった雪城の姉、Aに個性について聞いてみた。
いまいちよくわかんなかったんだよなぁ。
でもそれだと、さっきの記憶改竄は何だ？
わけわっかんねぇ！
因みに今は、まだ授業中だけど全員行動不能中。
気絶させた張本人に聞くと、あと一時間は起きないらしい。
「先生、言っていいんですか？」
「構わない。」
え？そんな機密事項？やばいの？
「完全再現。私が見て記憶した個性を使えるようになる個性。さっきはイレイザーヘッドの抹消と身体強化系の個性を使った。」
そんなチート個性ありかよ。
え、でもそれだと.......。
「なんで、ヒーロー科に来なかったんだ？」
そう聞くと、やや困ったように笑って言った。
「ヒーローになるつもりがないから。」
そんな奴、いるんだ。
真っ先に思ったのがそれ。
ヒーローになりたくないやつを、今までに見たことない俺の感想。
「まあ個性が個性だ。そう思うのも無理はない。だから俺がこんなに苦労して勧誘してるんだ。切島からも何か言ってくれ。」
「え？！勧誘？！おいおい、エリートかよ！」
先生がそう言うと、あからさまにぶーたれるA。
顔が綺麗なだけあって、可愛い。
す、好きとかそんなんじゃないからな？！
顔が好みだったとか、何となく優しそうだったからとか、気が合いそうとか、ひ、一目惚れとか、そういうのじゃないからな！
そう、自分に言い訳するのも恥ずかしくなってくる。
「馬鹿な妹がいるからやだって言ってるのにねぇ.......。」
そういや、始まる前もそんなこと言ってたか。
いやでも、実の妹をバカって.......仮にもA組、ヒーロー科のトップを走るとこの生徒だぞ？
「気持ち悪い話かもしれないが、こいつは今までに見た個性を全部記憶しているらしい。」
マジかよ。
こいつ、頭もいいのか。
それであの身体能力。
個性。
ヒーローになる気がないって理由だけで、普通科。
完璧な妹を馬鹿って言えるだけ、いやそれ以上の実力を持っているからこその余裕と自信か。
「見たい、な。」
「全部見せてたら三日ぐらいかかるし、それに切島くんを犠牲にしなきゃ見れない個性もあると思うねぇ。」
おっそろしいなまじで！！
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
