気づかないヒーローは。 ページ14
訓練場に着いた。
A組の奴等は、突然来た知らない奴少しだけ興味を持っているようだ。
雪城妹と、轟は驚いている。
「今日はこいつにも参加してもらう。自己紹介、はしないなお前の事だから。雪城A。雪城美月の双子の姉で、普通科生徒だ。」
俺が言い終えると、ざわざわとし出す。
普通科の生徒が何の前触れもなくヒーロー科、しかもヒーロー基礎学に出るなんてそりゃあ誰だって驚く。
しかしそれが重要だ。
慢心しているであろうこいつらには、いい刺激になる。
普通科に、恐ろしい実力の奴がいるってな。
こいつに情報収集させるのには、少し早かったかもしれないが。
「じゃあ、本日の訓練内容を発表する。」
まだざわざわしている中、俺はお構い無しに進める。
説明する時間ももったいないから、見てもらった方が早いという算段だ。
「先生ぇ！お姉ちゃんは無個性なのに、ヒーロー基礎学なんて出来るんですか？」
「何馬鹿な事言ってんだ、こいつは個性持ちだ。」
「え？！うそぉ！」
正直、雪城姉もなかなかだが雪城妹の性格の悪さの前では可愛いもんだと思う。
「ストレス発散といきますかねぇ。先生、内容は？」
「雪城姉対A組、対人戦。」
酷な内容かと思うか？
だが残念ながら、こいつの実力を見くびってはならない。
俺の個性を知っているこいつにとっては、どんな強い個性も無意味。
「わかりました。じゃあやりましょうか。建物がぶっ壊れても、相澤先生がどうにかしてくれるんですかねぇ。」
「それは無理だ。」
「えぇ。じゃあ、建物が壊れない程度でやりますかねぇ。勝敗の基準は？」
「雪城姉は、A組全員気絶させろ。A組の諸君は雪城姉を気絶させろ。お互い手段は問わない。五分後に開始だ。」
そう言うとまたざわざわしだす。
「お姉ちゃん！可哀想.......脅されてるの？」
「何を言っているのかわからないが、とりあえずお前は半殺しだな。」
怖、こいつヴィラン顔負けだぞ。
どんだけ嫌だったんだよ、邪魔されたのが。
「というか、流石雪城の姉だな！可愛い！あんなか弱そうな子に負けたらヒーロー科の名がすたるな！」
切島、お前、死ぬなよ。
「ﾁｯ！あんな奴に負けるわけねぇだろーが！負けるとしたらクソナードくれぇだろ！」
爆豪、お前また泣く気か。
「.......美月の姉だから、相当の実力者か？でも話を聞く限りは、美月より実力は低いらしいし。」
轟、お前に至っては哀れだな。
戦闘訓練開始まで、あと10秒。
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雨水無月(プロフ) - にゃんぱすさん» ありがとうございます！好きって言って頂けて嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月31日 10時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんぱす - この小説とても好きです (2018年12月30日 23時) (レス) id: ac528e5cb0 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - みみんさん» つまったではなく、なじったですね。コメントありがとうございます！ (2018年12月23日 10時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
みみん - 「詰った」って「詰まった」じゃないんですか？ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 8ad0049e30 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - KAREN(´･ω･｀)さん» コメントありがとうございます！神小説だなんて、嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年12月19日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2018年8月11日 22時
