守る為に ページ12
嵐のように消えた叶。
またすれ違うように出陣した部隊が帰ってきた。
加「あるじー、ただいま...ってあれ？どうしたの？」
鶴「おいおい、抜刀なんかして何があったんだ一期？」
大「何でもない。」
三「何でもないことは無いだろう？」
堀「主さん？！具合でも悪いんですか？」
小「顔が青い...」
蛍「病気？」
一「主殿、お休みになられては？」
私は、まだ過去のトラウマに囚われている。
復讐を誓って、彼らにもその事を話して、平気になったつもりでいた。
でも、違ったんだ。
「大丈夫じゃ、ないの...！」
加「あるじ？」
涙がまた目から零れ落ちる。
強くなろうと誓って、それでもまだ無理で。
「カナトが...言ってた事正しいよっ！」
大「そんな事ないよ！」
「私は、ずっと復讐しか考えてない！平穏に暮らすなんてできないよ！」
彼等は、異質なのだ。
そう思ってる自分がいた。
だから、恋愛感情なんて持たれても困るだけだ。
そう思ってない自分がいた。
人間じゃないのに、そう接する意味が分からない。
そう思ってしまう自分が嫌だった。
でも、彼等と一緒にいるうちは、
復讐の事を忘れられた。
「大好きなのにっ！いつか、傷つけてしまうんじゃないか、母様の様に裏切られるんじゃないかって…！」
溢れ出る思いは、いつだって恐怖。
加「大丈夫、そんな事俺達はしない。」
小「主、僕は主が大好きだよ。主が悲しんでるところなんか、見たくない。」
堀「僕、何も出来ないかもしれないですけど、主さんが好きな気持ちは沢山あります！だから、もう泣かないでください。」
蛍「お、俺も...ｸﾞｽ主がずぎｨｨｨｨ！」
刀種の中の初めて来てくれた子達。
優しくて、私を慰めてくれる。
可愛い可愛い子達。
温かい。
私はまた、その温かさに夢を抱くのか。
三「信用しきれていずとも、俺達は主が好きで、信じている。偶には、甘えたっていいんじゃないか？」
宗近にふわっと頭を撫でられると、不思議と笑顔が零れる。
全部包み込んでくれる安心感。
燭「主が泣いてるって聞いたんだけど、大丈夫？」
「まま...。」
ままに思いっ切り抱き着く。
思えば、私はずっと母様にしてほしい事を光忠に求めてたのかな。
鶴「光坊だけずるいぞぉ！」
国永が後ろから抱き着く。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
強くならなきゃいけないんじゃない。
誰かを想うだけでも、心が強くなれるんだね。
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雨水無月(プロフ) - 騎月ナイトさん» やっぱりそうですよね！！おお...！Knightとnightってことですよね！いいなぁ...共通点。私はUNDEAD推しですがKnightsだったらレオくん推しですね！お気に入りありがとうございます！これからも応援おねがいします！ (2017年12月10日 18時) (
レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
騎月ナイト(プロフ) - そうですね。 後は自分の名前に「夜」と言う字が入っているので、それを英語にしたのです (2017年12月7日 23時) (レス) id: f12f4fb556 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - エルフ・シャープナーさん» ありがとうございます！！初リクですっごく舞い上がっております！！山伏さんですね、少し遅くなるかもしれませんが勿論絡ませますです！駄作者の感性で良いでしょうか？細かい設定やシュチュがありましたらなんでも言ってください！！ (2017年11月3日 19時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 前作から今作まで見てきました！すっごく読んでて楽しいです！これからも更新頑張ってください！そして唐突のリクエストなんですが、山伏国広と大いに絡んでほしいな…なんて思ってるんですが…宜しいでしょうか…|´-`)ﾁﾗｯ (2017年11月3日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - いちむあめちゃん。さん» ありがとうございます！続編も頑張ります！ (2017年8月31日 6時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水無月 | 作成日時：2017年8月29日 22時
