【d！】ハッピーエンドが１つとは限らない (ページ6)

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グーの手で右手にフォークを持ったまま駄々をこねるオスマン。
　
子どもじゃないんだから……と苦笑いを交え言うと子どもでも何でもいいめぅ！ほら、マンちゃんっていうめぅ！と言った。

本当、子どもか。

　｢分かったよ。マンちゃん｣

os｢ん、宜しい｣

　満足げに頷くとフォークを持ち直しケーキを食べるのを再開した。

私もフォークを持ち、ケーキを食べる。

　彼とのお茶会は、私の楽しみの一つでもある。

こんな会話をして、ケーキを食べて。

　外交官のオスマンは仕事が忙しいのでお城にいることが少なく、いても部屋にこもってずっと資料作成をしている。

今日はひさしぶりに時間が取れたのでお茶会をすることができた。

　｢また、二人でお茶会したいな｣

os｢そうやな。また、時間があるときに｣

　お茶を片手に頬杖をつき、同意する彼。

珍しく開いたその瞳に、思わずひきつけられた。

　

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白いストック｢ひそかな愛｣

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マンちゃん！