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「何もできないなんて、鬱くんはすごいよ。そんなこと言わないで、ね？」
彼女は僕を励ましてくれた。
また怪我したら、いつでも手当するから、と付け足す。
また怪我したら、僕のために手当してくれるんだ。
ut「本当？ Aちゃんか手当してくれるなら、僕、頑張るよ。いつか、強い幹部になれるといいなぁ。」
「うんうん、この怪我は、努力している証、と言ってもいいくらいに。模擬戦、頑張ってね。」
努力している証。
頑張って、自傷して、Aちゃんが僕のために手当してくれて。
強い幹部にはなりたいけど、それはもう少し後。
ut「もう少し頑張ってみるね。」
そう言って部屋から出ていった。
彼女が巻いてくれた包帯を見て、頬が緩む。
もっともっと傷をつけて、Aちゃんが心配してくれて。
次は何をしようか。
こんな小さな怪我は、そろそろ飽きてきたな。
僕が自分で動けないくらいの怪我したら、Aちゃん、つきっきりで面倒見てくれるかな。
ut「じゃあ早速、屋上に行こうっと。」
包帯だらけの足を動かし、屋上に向かった。
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ブーゲンビリア:貴方しか見えない
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ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2021年3月30日 10時
