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ブーゲンビリア/青 ページ15
ut「いつもごめんなぁ。」
目の前にいる彼女にそういう。
「ううん、大丈夫だよ。」
彼女は優しく笑ってくれた。
今、彼女__Aちゃんは、怪我をしている僕の手当をしてくれている。
突然だが、僕はAちゃんのことが好き。
いつも怪我をした僕を心配してくれるAちゃんのことが。
もっともっと心配して欲しい。
僕だけを見てほしい。
そう思ったら、練習中の怪我に加えて、自傷行為も出てきた。
少し痛いけど、Aちゃんが僕のために手当してくれるのなら、喜んで怪我を増やす。
「こんなに怪我をするなんて、もしかして誰かにやられているの？」
僕の右腕に包帯を巻きながら彼女は聞いてきた。
ut「そんな。これは自分のせいでできた傷。僕はどうせ何もできないんだ。Aちゃんに手当してもらうなんて……。」
そう言って悲しげな顔をする。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2021年3月30日 10時
