【d！】ハッピーエンドが１つとは限らない (ページ13)

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そうだ、私。

ひとらんの畑の手入れに行くんだった。

なんか最近、彼、部屋に閉じこもって何かを熱心に作っているらしいんだよね。

　ドアノックしても出てきてくれないから、ドア越しで「何作ってるのー？」って聞いたことがある。

彼、なんて言ったと思う？
　
　「好きな人と一緒にいられる方法を探しているんだ」って言ってた。このとき、ひとらん、好きな人なんているんだーって思いました。

ちょっと変な答えだったけどまぁ良いやってその日は帰った。

　
　次の日、「その方法見つかったん？」って言ったら

　「うん」

　って。

それだけで、何も。

ちょっと怖かった。

　ごくん。

　2つ目のシュークリームも食べ終えた。
胃もたれしそう。

お腹がぽっこりしている。
少し苦しい……。

　らんらんは「好きな人と一緒になる」って言ってたけど、色々な解釈があるよね。

　普通に考えたら、「隣にいてほしい」とか「両思いになる」……とか。

　けど、あの言葉を物理的な意味で考えると。

　彼は。

　ぐねり、お腹が動いた。

　「これでずーっと、一緒だね」

　どこからか、そんな言葉が聞こえた。

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タツミナソウ:私の命を捧げます

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書庫室にあった本の内容、少しお借りしました。