刀剣乱舞&名探偵コナン 〜始まりの話〜

No.7 ページ7

コナン目線


安室さんの言う通り、誰にも会わない


廊下は真っ暗で今は俺の腕時計の光で歩いている





ゆっくり歩いていると、曲がり角の方の奥の部屋が明るい事に気がついた



コナン「安室さん、あそこだけ明るいよ。」


安室「うん、行ってみようか。」



明るい部屋まで行くと声が聴こえて、足を止めた



⁇「お嬢ちゃんも怪しいと思ってるんだな？」


A「えぇ、まぁ。」


声はAさんと国広さんとは違う男の人の声が聴こえた



⁇「偽名使ってる時点で怪しいだろぉ〜。ひっく。」


⁇「あの子供も怪しいんでしょう？」


⁇「これは困りましたね。」


また違う声が三人ほど聴こえた


どうやら俺達の事を話しているみたいだった


その話に俺達は思わず固まってしまった



何故、偽名だとわかったのか


俺達はどれだけ怪しまれているのかわかるために聴いていた




⁇「担当殿には連絡しましたか？」


A「いえ、夜にしようと思っています。」


⁇「だがよぉ、この雨が止んだら帰るんだろぉ〜？

なら、この雨がやめば明日には帰るんじゃねぇのか？」


⁇「でも予報では一週間続くらしいのよ。」


A「かなり長いですね。

あまりここに長居されるとこちらも困りますし、あちらも困りますよね。

どうしましょうか。」


はぁと溜息をつくAさん





すると………



⁇「ところでよぉ〜、廊下にいる奴らは何してんだぁ？」


そう声が聞こえた


そして、こちらに近づく足音



その部屋から出てきたのは


ポニーテールに不動というゼッケンがついた体操服のような服を着ている少年


その少年の手には甘酒


⁇「誰だぁ？お前ら。」


酔っているらしく、頬が赤く千鳥足のようだ


だが此方を見つめる瞳は国広さんと似ていて鋭かった



A「貴方がたは……


ここで何をしているんでしょうか？」


部屋からAさんも出てきた


安室「いえ、食器を持って来たんです。


お風呂も着替えも夕飯も頂いているのに、食器の片付けまでさせるのは、此方としてはいけないと思いまして。」


A「そうでしたか。

ですが、本当に気にしないでください。

此方が勝手にした事ですので。」


そう、Aさんははっきりと言った



安室「いえいえ、やらせてください。

ところで、先程まで僕達の話をされていたようですが、怪しいですか？

それに偽名とも聴こえたのですが……？」


安室さんはそう言ってAさんを見る

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