No.37 ページ37
一期目線
まさか、そんな……
五虎退に限ってそんな事はないはず
私はそう信じながらも離れに向かう
誰もいない事を確認し庭からの方へ行ってみる
人間側には堀川殿がいた
室内より庭で探した方が見つかって戦いになったとしても幾分かはこっちが有利だ
離れの庭は本丸の庭よりも美しく
霊力が溢れていた
これがあの人間の霊力なのか……？
そう思っていた瞬間
離れの方から人間と人間が乗っている不思議な椅子を押している五虎退がいた
一期「！！！！！ 五虎退！」
私は思わず五虎退の方へ走っていった
五虎退「えっ！ い、一兄！」
一期「良かった、本当に良かった。
五虎退、さぁ早くこっちに。」
私は五虎退を連れて行こうとしました
だが………
A「ご、五虎退君？」
人間が後ろを向き五虎退を見る
すると、五虎退はその人間をつれてまた離れの中に入ってしまいました
一期「ご、五虎退！」
私は中から沸々と溢れ出す怒りを収め五虎退の後を追いました
いくら短刀といえどあの重そうな椅子や人間を連れて逃げ切れるはずがない
私は乱暴に五虎退の腕を掴む
一期「五虎退！ 何故逃げるんだ！
この人間か！？
この人間がお前に命令したのか！？」
五虎退「ち、違います！
"主様"は、僕に命令なんて……」
五虎退は続きの言葉を言わなかった
五虎退は怯えている目で私を見ていた
一期「主様だって？ 五虎退は主だと認めたのか！？
人間だぞ！！！ 乱や前田、秋田を折ったあの……
そんな人間を主と呼ぶのか！？」
私はゆっくり人間の方を見る
人間も私のほうを見ていた
そうか…
この人間を消せば五虎退は戻ってくるのか
私は自分の本体を持ちました
五虎退「！！！！！ や、やめて下さい！
主様逃げて！！！」
五虎退が私の腕を掴む
だがそれを私は簡単に払い抜ける
そして刀を首元にそっと当てる
なのに、人間は逃げる事も命乞いを言う事もなかった
一期「随分余裕のようだ。まさか、助かるとでも思っておりますか？」
すると人間はにっこり笑った
A「貴方は一つ勘違いしている。」
私が勘違い？
A「私は目が見えないし、歩く事も出来ない。
そんな私が貴方達をどうやったら傷つける事が出来るんですか？」
私はその言葉を聞いて決心が少し揺らいだ
違う、違うただの演技だ
目が見えないと言っているのも歩けないと言う事も
私は手に力を込める
五虎退「主様ー！！！」
ガキィィィィィィィン
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チャケマン - あのすみません夢主ちゃんは夢の中では目が見えているという設定なのでしょうか (2020年2月8日 17時) (
レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - あいさん» 更新がいつも遅く申し訳ないと思っています。面白いと言ってくれてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年2月21日 6時) (レス) id: 097d62e6cb (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名前変換できるようになっていて嬉しいです！コナンの方も見ました！面白かったです！これからも、更新頑張ってください！ (2019年2月21日 5時) (レス) id: 77617d67f3 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna(プロフ) - 通りすがりさん» なんというか、最初の方は小烏丸と大和守達しか主人公の過去は知りません。長谷部には宗三が話していますが他の刀達は知らないという事になっています。わかりにくい表現だったならすみません。 (2018年10月16日 20時) (レス) id: 097d62e6cb (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - あの、23話(と45話)で主人公の過去を知らない…みたいに書かれていたんですけど、初めの方で政府？の資料？の書類を男士たちに公開してなかったでしょうか？それとも書類には詳しい事情や視力を失った、歩けなくなった原因などは書かれていなかったという事なんでしょうか？ (2018年10月16日 12時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuuna | 作成日時：2018年3月16日 10時
