ヒーローがログインしました！season3【歌い手】

ヒロイン！１１６ ページ25

ショッピングセンターに着いてすぐ、そらるさんが行こうと言い出したのは、若者に人気のショップ。

レディースからメンズまで幅広くて、レトロチックなデザインがかわいらしい。

たしかに、そらるさん雰囲気落ち着いてるしこのシャツとか似合いそう。

そ「Aちょっとこっちおいで。」

服を選んでたそらるさんがこっちを向いて手招きする。

…？なんで本名で呼んだんだろ。

そらるさんは選んだ服を私にあてがうとサイズ確認をし始めた。

ってかあれ？気づかなかったけどそらるさんの持ってる服全部レディース…。

「そらるさ…」

そ「宇宙。」

私の言葉を遮る。

そ「ここではコードネームで呼んじゃだめ。一般の人が多いから名前で呼んで。」

ああそうゆうことか。

いやでも坂田さんたちとご飯行った時コードネームで呼ばれて…あ、そういえば全部個室だった…。

そ「Aは、これとこれどっちが好き？」

同じデザインだけど色の違うチェックシャツをそらるさんが見せてくる。

レトロチックなベージュと、レンガみたいな赤。

「ベージュの方ですかね。彼女さんに贈り物ですか？」

いや、だったらどうしよう。

彼女いる上司と2人で出かけて修羅場とか嫌なんだけど。

いやでもそらるさんがまさか女装するとも思えないし。

私の返答を聞くとそらるさんは少し驚いて

そ「これはAへのプレゼント。あまり服持ってないでしょ。あまり高くないんだし俺の好みだから買わせて。」

そらるさんはそう言い、スカートが置いてあるコーナーの方へ行ってしまった。

えっ、優男かよ。

びっくりした。

つか申し訳ない。

私もそらるさんのコーディネートして服買ってこよ。交換ならまだ申し訳なくないし、こっちくる時貯金全部下ろしたから大してお金には困ってないし。

サイズも多分だけど予想はつくし。

…私のセンスが微妙なのがちょっと心配だけど。

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