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おしゃれな音楽がかかった車内で
わあわあ喋りながら車を走らせる。
一緒にいられなかった時間がどれだけ長かったのか、
感じさせないくらい話した。
…さすがは関西人。
「着いたで」
三島「はーい、ここどこ?」
シートベルトを外しながら窓の外を眺めるA。
あ、髪の毛が。
三島「…いった!」
「ちゃんと見なあかんやろ」
三島「ごめん、助けてもらっていい?」
「はいよ」
髪の毛、と思ったのは遅かったらしい。
シートベルトの金具に髪の毛が引っかかってたのに
外を見てたAは気づいてなかった。
三島「ありがと」
「いーえ」
ハーフアップにしてバレッタで髪の毛をとめてるA。
車を降りて助手席のドアを開けてAを下ろすけれど
改めて見たAの服装に目を奪われた。
三島「ん?どうしたん?」
「…あっ、何でもないで、ごめん」
何でちゃんと見とれてたって言えへんのやろか。
それを大学の時、繰り返してたって言うのに。
「行こか」
手は繋がない。前を歩くだけ。
そういう、恋人のようなことはちゃんと
好きだと伝えてからしたいと思ってる。
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瑠杏(プロフ) - latteさん» 大変長らくお待たせして申し訳ありません。そしてこんなに経ってお返事をするのもいかがなものかと思いますが、無事完結いたしました。最後の2人を見届けてあげてください。コメント本当にありがとうございました^^ (2022年7月26日 0時) (レス) @page24 id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
latte - 一気読みしてしまいました…!もう更新のご予定はないのでしょうか?いつか更新されることを願っています! (2021年5月5日 10時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠杏 | 作成日時:2020年10月11日 17時