CHAPTER3 ページ12
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マグカップに入れた冷たい麦茶。
そのカップを握りしめて口を開くけれど
侑司の優しくてでも射抜くような視線に耐えられなくて俯いてしまう。
金子「ゆっくりでええから
ちゃんと話してくれたらそれでええから」
マグカップを口に運ぶ。
冷たい麦茶が喉を通って私を冷やしてく。
「侑司に彼女がいるっていう噂、聞いた。
背が低くて可愛くていかにも女の子っていう感じの人やって」
金子「誰それ」
「誰か分かんない、大学なんていっぱい人いるから
でもお似合いだって言われすぎてて
ほんとに付き合ってるのかなって思って」
金子「んで不安になったん？」
「そう、私はもういいんかなって思った
長く付き合ってたし飽きられたんやろうなって」
金子「飽きるわけないやろ
なんで飽きなあかんねん、おかしいやろ」
ぐいっとマグカップを傾けて麦茶を飲む侑司。
「そんな怒らんでいいよ
結局ちゃんと話もしないで逃げたんは私やから」
金子「いや俺が」
昔みたいにすぐに言い合いになる私たち。
そして顔を見合わせて笑う。
金子「ほんま変わってへんなあ、俺ら」
「うん、そうやな、ほんまに変わってへん」
それからゆっくり昔の思い出の話をした。
付き合う前のぎこちない時の恥ずかしい頃だったり
付き合った後の名前の呼び方だったり
学校で会った時、バレずに目を合わしてたことだったり
「懐かしいね、戻りたいなあ」
金子「戻っても恋愛禁止やで？」
「大丈夫やで、今度こそ侑司のこと信じれるよ」
金子「信じてくれな困るわ」
こんな緩い空気感が大好きなんだ。
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瑠杏(プロフ) - latteさん» 大変長らくお待たせして申し訳ありません。そしてこんなに経ってお返事をするのもいかがなものかと思いますが、無事完結いたしました。最後の2人を見届けてあげてください。コメント本当にありがとうございました＾＾ (2022年7月26日 0時) (
レス) @page24 id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
latte - 一気読みしてしまいました…！もう更新のご予定はないのでしょうか？いつか更新されることを願っています！ (2021年5月5日 10時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠杏 | 作成日時：2020年10月11日 17時
