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◎
「なんでさぁ野球選手になったの」
聞かれた事ない質問だった。
なぜか分からないけど、タブーだとされて
選手間でも記者にも聞かれたことがなかった。
「女の子がなりたい職業ではないと思うけど」
「私もなる気なかったです、昔は
でも、兄貴が夢叶えちゃったから野球選手になったんです。」
「でもお兄さん野球してないでしょ？」
「兄貴はサッカーですね、確かに。
私ほんとはアーティストになりたかった。
だからダンスも習って歌も上手い自信あった。
でも兄貴がアーティストになっちゃって…」
真っ直ぐに私の目を見る璃子さん。
何でも見透かされる気がした。
「負けたって思ったんだ
だから、ダンス辞めて野球一筋になったんだ？」
「はい
放任主義の両親だから野球留学は楽でしたからね」
兄貴が22歳の時に三代目のオーディションに合格した。
その時に私はアーティストの夢を捨てた。
15歳の中学三年生だった私は地元の高校に進学する予定だったけど、
両親に話して専修大学松戸高校への野球留学を決めた。
別に兄貴といざこざがあった訳じゃない。被るのが嫌だっただけ。
昔からそうだった。
家族でご飯を食べに行ってオムライスが食べたくても
お姉ちゃんがオムライスがいいと言えば別のものに変えた。
璃子さんとの別れ際。
支払いを終えて外に出た璃子さんはタクシーに乗り込んだ。
そして何かを思い出したように私を振り返って言った。
「ピンクのサファイアって12月だったよね？
そういえば、アズライトみたいね」
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瑠杏(プロフ) - Numuさん» いいです！嬉しいです！ただ私フレ申請初めてなのでどうしたらいいか分かりません… (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠杏(プロフ) - Numuさん» ありがとうございます！！今度はちょっと違う感じにします、笑 前作、前々作 (2020年7月18日 21時) (レス) id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
Numu(プロフ) - あの、フレ申請していいですかね？ (2020年7月18日 15時) (レス) id: 908a71f548 (このIDを非表示/違反報告)
Numu(プロフ) - 完結おめでとうございます！ 次も待ってますね！ (2020年7月18日 15時) (レス) id: 908a71f548 (このIDを非表示/違反報告)
瑠杏(プロフ) - RUIさん» コメントありがとうございます！ほんとに陰性が出てくれて安心しました…！これからも読んで頂ければ嬉しいです！ (2020年6月8日 19時) (レス) id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠杏 | 作成日時：2020年5月19日 18時
