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____大貴side
Aが頭痛で休むと言ってから、心配で心配で……
"彼氏"じゃないのにな。
英語とか歴史とか……苦手な教科を乗り越えて、やっと昼休みになった。
結局、Aは一度も来ることはなくてさ。
授業が終わってすぐ、教室から出て走る。
途中、頭が輝いてる先生に"走るなー！"って怒鳴られたけどね。
ｺﾝｺﾝ
軽くノックして、失礼しまーすと言ってドアを開けた。
慧「あれ、大ちゃん？」
すやすや眠るAの隣には、既に先客がいたみたい。
寝顔綺麗だな……
でも、これからは伊野ちゃんが独り占めできるんだな。
大貴「A起きた？」
慧「俺が来てからは1回も……。 爆睡してるみたいだよ」
大貴「そっか…」
今ここには保健室の先生がいないみたいで、3人での空間。
大貴「なぁ、伊野ちゃん。 幸せになれよ？」
諦められるように、精一杯笑う。
大貴「ずっと傍にいてやれよ！」
伊野ちゃんは、驚いた目してる。
ここまで言えば気づいたかな、俺の気持ち。
慧「大ちゃん、ありがとう。
俺、Aのこと大事にするよ」
大貴「おう！」
今度は笑っていえる。
最後に笑みを残して保健室を出る。
俺も後輩の前ではかっこいい奴でありたいからなっ！
___これは、男の約束。
俺が"Aのこと好き"だったってこと、伊野ちゃん以外には内緒だぞ？
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作者名：すん | 作成日時：2016年4月29日 23時
