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いつもの駅に降りた瞬間、心地よい風が吹いた。
昨日伊野尾くんと結ばれて
すっかり悩みも解消された。
心なしか、いつもより髪の毛を念入りに整えたり制服をピシッと着こなしたり気合いを入れてる。
いつもの待ち合わせ場所に行ってみると、既に大貴が立っていた。
「おはよ!!」
大貴「おはよー。 眠い……」
仲の良い大貴には、一番に報告したい、そう思っている。
慧「A、大ちゃん! おはよう!」
何日かぶりの伊野尾くんの姿。
また、前みたいに戻れたことが嬉しい。
大貴「おー、伊野ちゃん! 久しぶりだな。
ってか、"A"って?」
慧「ゴホン、俺たち付き合うことになりましたー!」
朝っぱらから、この大きい声。
大貴はこの新しい関係を祝福してくれるかな?
大貴「そ、そうなの…?」
私に目線を向けて言った。
なぜだか、その表情は切なそう。
大貴「…ははっ、良かったな! 伊野ちゃん!
二人ともおめでとう!」
すぐに笑顔に戻って、ほっと安心する。
大貴にも大切な人が出来るように、応援したい。
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作者名:すん | 作成日時:2016年4月29日 23時